女性の罪は美しさだけじゃない?平安時代の天才歌人・紫式部と清少納言それぞれの悩み (1/4ページ)

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女性の罪は美しさだけじゃない?平安時代の天才歌人・紫式部と清少納言それぞれの悩み

世に「才色兼備(さいしょくけんび)」と言うように、美しくて才能もある女性は、いつの時代も持てはやされる……のかと思っていたら、日本の歴史を見る限り、案外そうでもなかったようです。

むしろ女性は仏教的観念から「業(ごう)が深い≒生まれつき罪を背負った存在」として卑しめられ、愚かであるべきとされていました。

女性は衆生(主に男性)を惑わし、その成仏を妨げる……つまり美しくて賢い女性は「男性のスケベ心を刺激して意のままに操り、社会を誤らせる」存在として、建前では忌避されていた一面があったようです。

紫式部の悩み

「女性は平仮名(ひらがな)が書ければ十分、余計な知識は持たない方がいい」

そんな世の価値観に悩まされた一人として、平安文学の最高峰とも言える傑作『源氏物語(げんじものがたり)』を執筆した紫式部(むらさきしきぶ)がいます。

才能は作品に隠し、日常生活ではおバカキャラを演じた紫式部。

彼女は幼少の頃から頭脳明晰だったそうですが、それが故にイジメにあったり、夫・藤原宣孝(ふじわらの のぶたか)から疎んじられたりしたため、自分の才能を隠して「おばかキャラ」を演じていた(※例えば、漢字の「一」さえ知らないフリをした)そうです。

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