これまでに発見された小惑星の大きさをニューヨーク市と比較してみた
途方もない宇宙の広さを実感できる身近な星の大きさをわかりやすく視覚化した映像や画像は過去にもお伝えしているが、近ごろ惑星よりもっと小さな天体のサイズに着目した比較動画が話題になっている。
このほど反響を呼んでいる映像は、アメリカのニューヨーク市に浮かべた小惑星の大きさ比べで、中には元小惑星なども含まれている。
とはいえ都市スケールならもっと身近に感じるかも!なんて期待は抱いちゃいけない。
最初のうちは身近でも、驚愕の大物がどんどん出現。予想を裏切る大きさに度肝を抜かれることうけあいだ。
ASTEROIDS Size Comparison
・ニューヨーク市で展開。小惑星の大きさ比べ
この動画は今年2月半ばにMetaBallStudiosが、ニューヨーク市の上に小惑星を小さいものから並べたもの。(番号は小惑星の登録番号。サイズは英語版wikipediaを参考にしたもよう)
最初は4m程度から
1. 2008 TC3
2008年10月7日に発見され、翌日に地球の成層圏(スーダンの砂漠上約37km)で爆発した元小惑星。その破片が隕石として発見・回収された。
が、そこからサイズがどんどん加速…
2. 2014 RC
2014年9月1日ごろ発見され、およそ5日後に地球から約40,000km離れたところを通過した小惑星。ちなみに地球から月の距離は約384,400 km。
3. 2004 FH
2004年に3月15日に発見され、およそ3日後に地球から43,000km離れたところを通過した小惑星。
4. 99942 アポフィス
2004年6月に発見され、2029年に地球から32,500km離れたところを通過すると予測されている小惑星。
5. 69230 ヘルメス
1937年10月に発見され、2003年に地球から約720万km離れたところを通過した小惑星
6. (29075) 1950 DA
1950年に見つかり1950 DAと命名された登録番号29075の小惑星。2001年に地球から約780万km離れたところを通過した。
ここからは1km超え。
もうニューヨーク市をはみ出てるような…?
7. 4769 カスタリア
1989年8月に発見されてまもなく、地球から0.027AU離れたところを通過した小惑星。AUは天文単位で、1AU=地球と太陽の距離約1億5,000万kmとほぼ同じ。
8. 719 アルベルト
1911年に発見されたがその後行方不明になり、2000年になって再び発見された小惑星。
9. 3200 ファエトン
1983年に発見され、2017年に地球から約1030万km離れたところを通過した小惑星。かつては彗星だったと考えられている。
そこから一気に200km台まで!
というかここどこ?
10. 433 エロス
1898年に発見され、2012年に地球から0.18AUまで接近した小惑星。
11. 243 イダ
イダ(アイーダ)は太陽系の小惑星のひとつ。コロニス族。1884年に発見され、1993年年8月28日、木星探査機ガリレオがイダの近くを通過し、観測を行った。最接近時の距離は10,500 km。また、イダは二重小惑星であることが初めて確認された小惑星である。
12. 323 ブルーシア
1981年に発見された小惑星。
13. 1902 シャポシニコフ
1972年に発見された小惑星。
14. 5 アストラエア
1845年に発見された小惑星。
15. 20 マッサリア
1852年に発見された小惑星。
16. 45 ウージェニア
1857年に発見された小惑星。
ついに500km台の大物も!
それでも比較は終わらない
17. 87 シルヴィア
1866年に発見された小惑星。
18. 52 エウロパ
1858年に発見された小惑星。木星の衛星エウロパと同名。
19. 10 ヒギエア
1849年に発見された大型小惑星。
20. 2 パラス
1802年に発見された大型小惑星。
最後は準惑星に格上げされたケレスで終了!
まさかこんなスケールになるとは…
21. 4 ベスタ
1807年に発見された大型小惑星。とても明るいため条件がそろえば肉眼で見ることができる。
22. (1) ケレス (準惑星)
1801年に発見され、2006年に小惑星から準惑星に分類された。
直径4mから1000km程度まで。こんなのがゴロゴロある宇宙ってやっぱ途方もないや…てかこの映像何回でも見れちゃうわ。
References:youtube / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo
追記(2020/02/27)本文を一部修正して再送します。