どうして何もしない日は時間が早くたつように感じる? 充実した日を過ごすコツ #もやもや解決ゼミ (1/4ページ)
日常に潜む「お悩み・ギモン」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。
人間の体感する時間の長さは変化します。休みの日にぐーたら過ごしていると、あっという間に時間がたって、「明日起きたら学校に行かなくちゃ」とブルーになる、なんて経験が誰にでもあるでしょう。
その一方、人を待っているときなどは5分でも長く感じてしまいますよね。このような体感時間の差はなぜ生じるのでしょうか?
そこで、「なぜ何もしない日は時間が早くたつように感じるのか」 「充実した日を過ごすコツはあるのか」について、千葉大学 大学院 人文科学研究院の一川誠教授に聞いてみました!
一川先生は「時間学」の権威で、物理的な時間と人間が体感する時間の差異に着目し、研究を行っています。
何もしない日は時間が早くたつように感じる理由は?人間が体感する時間の長さ、これを「心的時間」といいます。心的時間はいろんな要因で変わる(長く感じたり・短く感じたりする)ことが知られていて、その大きな要因の一つが「どれだけのイベントを体験したと認識するか」です。
人間は、「イベントを体験した」と認識すると、この認識されたイベントの数に対応して時間の長さを捉えてしまいます。そのため、わたしたちの心的時間は、認識されるイベントが多いと長く、少ないと短くなります。