かつて世界を襲った史上最悪のパンデミック、ワースト10 (4/8ページ)
・5. 第三次ペスト・パンデミック
wikimedia commons/Wellcome Collection gallery
「ユスティアヌスの疫病」と「黒死病」に続いて起きた腺ペストの三度目の大流行で、1850年代に中国から始まった。
やがて六大陸すべてに広まり、収束へ向かったのはようやく1950年代になってからのこと。医療は近代的な発達を遂げていたにもかかわらず、中国とインドで1200万人が犠牲となった。
現時点では沈静化しているとされるが、1995年にアメリカ西部でいくつもの孤立した症例が報告されている。
・4. 天然痘
duncan1890/iStock
人類が初めて根絶に成功したと言われている感染症が天然痘だ。15世紀の大航海時代、ヨーロッパ人入植者がアメリカ大陸に持ち込み、先住民に壊滅的なダメージを与えたことで知られる。
先住民たちは天然痘への免疫をまったく持っていなかったため、場所によって致死率は9割にも達したという。