考えられている以上に巨大だった。新生代時代のサーベルタイガー、新たに発見されたスミロドンの頭蓋骨からわかったこと (3/4ページ)

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「そして、なんといっても際立っているのは、サーベルのような長い犬歯です」

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Rom-diz/wikimedia commons

・これまで考えられていた以上に巨大で力が強かった

 これまで見つかっている化石よりも遥かに体重が重いということは、このスミロドンは、今まで考えられていた以上に遥かに巨大で力が強いということになる。

「これまでは、スミロドン・ポプラトルの体重は平均220~360キロ前後、大きいもので400キロ前後だとされてきました。しかし、今回見つかったスミロドンは、407キロ、最大で436キロはあったと考えらえるのです。クマ級の大きさです」

 当時生息していたと思われる大型動物は、平均体重1トンのアルクトテリウム・ショートフェイスベア(Arctotherium Burmeister)だけだとされていた。

 この巨大な頭蓋骨からは、スミロドン・ポプラトルの姿形のイメージはこれまでと変わらないが、その能力とエサについては従来の定説が覆された。

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Aldo Manzuetti

 この大きさならスミロドンの巨大な顎は、3トンの獲物まで襲うことができるということだ。これまでは、獲物の重さはせいぜい1トンほどだと思われていた。

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