汚染された紙幣とキャッシュレスの関係(新型コロナウイルス感染症COVID-19に関連して) (5/6ページ)
スーパーで買ったものをすべて洗浄すべきだと書いている人もいました。やれば良いかもしれませんが、現実的には難しいでしょう。洗浄用アルコールも不足していますし。
紙幣も中性洗剤で洗えますという記事もあります。
私は洗剤メーカーに勤務していたこともありますから、科学的な知識もありますが、たしかに注意すれば洗えるとは思いますが、現実的ではありません。
紙は洗うことを前提に作られていませんから。
水分を吸い乾燥すると、伸縮する恐れがあります。通常の状態でも紙幣は伸び縮みしています。例えば、千円札は、新札であれば、15cmの長さですが、財布の千円札を並べてみると、長さが異なるものもあるかと思います。ある程度まではATMなどでも許容されるはずですが、極端なサイズの変化があると、機械に拒絶されてしまうこともあるでしょう。過去にATMでキレイに見えるお札が拒絶されたことがある人は、この伸縮が原因の場合もあったのです。
ウィルス汚染が気になるからと言って、素人が紙幣を洗浄するのはおすすめできません。気になるのだとすれば、紙幣を使わないようにすればよいだけです。
<キャッシュレスだと接触は最小限です>
カードやクレジットカードを使えば、レジで接触する機械は減ります。本書『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』で、イオングループの株主になると、株主優待カードが発行され、それを提示すると、キャッシュバックがもらえるのでお得ですということを紹介しました。
実はこの騒ぎのなか、レジの導線が変わりました。今までは、株主優待カードをお客がレジの店員に渡し、番号をスキャンし、カードがお客に返却されるという導線でした。
つまり、株主優待カードを2名がやりとりしていたわけです。
ですが、ここ数日で、この導線に変化しました。お客自身で株主優待カードをスキャンするように変わりました。その後の電子マネーWAONでの支払いも、もちろん店員との接触はありません。
ウィルス対策にもキャッシュレスは有効です。