内藤剛志『捜査一課長』ベタなテレ朝ドラマが、今こそ必要なワケ (1/2ページ)

日刊大衆

※画像はイメージです
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 自宅待機が増える中、エンターテインメントのありがたさをひしひしと感じている。ニュースはどこもコロナ一色。大切な情報だと分かってはいるが、怖い。心が疲弊する。

 こんなときに必要なのは、気晴らしになる明るいドラマだ。しかも挑戦的なものではなく、おなじみの展開にホッとするもの。春ドラマで、ハッピーかつロマンティックに振り切った『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)が大ヒットしたのは、そんな背景も要因だったと思う。

 4月からスタートするドラマでは、9日から放送開始する『警視庁・捜査一課長2020』(テレビ朝日系)に期待したい。視聴者に安心を約束してくれるのは、前作やスペシャルでも証明済みだ。

 そもそもテレビ朝日は型を作るのがうまい。これまでも『はぐれ刑事純情派』『ドクターX~外科医・大門未知子~』など、チームワークや予定調和を上手に活かしたドラマを多く送り出してきた。『捜査一課長』シリーズの面白さはその最たるもので、「刑事ドラマのお約束を寄せ集めた美」にある。

 90年代後半『踊る大捜査線』(フジテレビ系)、『相棒』(テレビ朝日系)をきっかけに、社会情勢や警察階級、内部事情と闇を盛り込むなど、リアル志向が進んだ昨今。

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