魚がうつ状態に。水族館や観光地の海に住む魚たちは自粛で人間と会えず寂しがっている(オーストラリア) (2/3ページ)
普段、グレート・バリア・リーフでは自然観察ツアーが催されており、大勢の人たちがそこを訪れていた。そこで人気者だったのがナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)のウォリーくんだ。
ところが、その彼もそうしたツアー客がまったく途絶えてしまったせいか、どこか元気がないとのことだ。
ナポレオンフィッシュのウォリー
・魚は好奇心旺盛な生き物
ケアンズ水族館のポール・バーンズ氏によると、魚はとても好奇心旺盛な動物で、新しい刺激を求めているのだそうだ。
「あまり知られていませんが、魚は水槽の外側を観察しています。人が来ればちゃんと見ているし、一緒に遊ぶのが好きなんですよ」と、バーンズ氏は話す。
水槽の外をただ人が通り過ぎるだけでも魚への刺激になっており、そうした人間の顔や服装を観察して楽しんでいるのだという。
ケアンズ水族館で飼育されているカリフォルニアドチザメにいたっては、子犬のように抱きしめられたり、撫でられたりすることまで好きであるとのこと。
少々うつ気味の魚たちを元気付けるために、ケアンズ水族館では、一緒に泳ぐ遊び相手として、ダイバーを増やすことにしたそうだ。