魚がうつ状態に。水族館や観光地の海に住む魚たちは自粛で人間と会えず寂しがっている(オーストラリア) (3/3ページ)

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Inside an aquarium during Coronavirus quarantine lock down


・魚にも感情がある

 ジェームズ・クック大学(オーストラリア)の海洋生物学者リチャード・フィッツパトリック氏によると、魚には感情があり、水槽の向こう側にいる人間に対して愛着を抱くのだそうだ。

 「ナポレオンフィッシュのような大きな魚は非常に賢く、自然環境でも水族館でも、自分たちを見に来てくれる人々と絆を育みます。」

 自分にエサを与えてくれる人間をきちんと覚えており、そうした特別な相手には態度まで違うのだそうだ。

 「だから人間が来なくなって、どうしたんだろうと思っているんじゃないでしょうか」と、フィッツパトリック氏は語っている。


ダイバーと遊んでもらって楽しそうなナポレオンフィッシュのウォリー

Wally the Famous Humphead Wrasse (maori wrasse)

 先日、アイルランドで人気のバンドウイルカの「ファンギー」が、やはり外出自粛で人に会えず寂しがっているというニュースをお伝えしたが、人間が身近な存在だった水中の生き物たちにとっては人恋しくなっているようだ。

 人間と動物の共存は様々な形がある。一度でも人間との関りを持たせてしまった動物たちに対しては最後まできちんと責任をもって見守っていく必要があるのかもしれない。

References:Marine biologists say some species of fish in aquariums are exhibiting signs of 'loneliness' - ABC Newsなど/ written by hiroching / edited by parumo
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