「令和の花嫁修業」の中身とは (3/3ページ)
家の中にいる時間が心地良い方が、疲れは取れます。それが仕事への活力にもつながります。
「自分は何が心地良いか」を考えてみて、興味のあるものに挑戦してみたらどうでしょうか。
◇習い事にはメリットがたくさんある
職場と家の往復だと、付き合う人は限られてしまいますが、習い事をすると全く違う職種の人や年齢の離れた人と出会えるかもしれません。
縁があれば、そこから何十年単位のお付き合いになることもありますし、そこから未来の夫を紹介されるという話も無い訳ではありません。
実際にいろいろな人と接して、世界を広げてみましょう。
◇とはいえ習い事アピールは慎重に
現代女性の真の「花嫁修業」は仕事とはいえ、まだまだ上記のような習い事は「花嫁修業」をイメージさせてしまうことがあります。
例えば、料理を習っているとしましょう。「料理に興味があるんだな」と解釈する人がほとんどでしょうが、「婚活対策」と取る女性もいるでしょうし、男性でも「いいお嫁さんになるアピール」と取る人もいます。
上下をつけないと気が済まない性格の女子や、男性にモテるほうが勝ちという価値観の女子に「料理を習っている」と話すと、どうしても「オトコ受けを狙っている」と解釈される確率は高くなるでしょう。
また、結婚しても家事をやる気がない、もしくは家事はオンナがやるものと考えている男性にとって「料理を習っている」は、「自分と結婚したいアピール」に思われるかもしれません。
反対に女性に経済的に依存されたくないと思っている男性の場合、「いい奥さんになれるアピールが重い」となる可能性もあります。
なので、曲解されたくないときは、人を選んで話した方がいいと思います。
■現代の女性に花嫁修業は必要なのか
かつての「花嫁修業」であった習い事は、現代においては、良い妻になれそうアピールになるという意味での「花嫁修業」とはなりません。
そしてさらにいえば、令和の時代に「結婚するために修業する」という考え方自体がナンセンスではないでしょうか。
皆さんの「結婚したい」という気持ちを、もちろん心から応援したいと思っています。しかし、皆さんは「男と女は結婚して一人前」の時代に生きているわけではありませんし、結婚するために生きているわけでもありません。
しっかりと仕事をし、自分にとって心地良いライフスタイルを確立する。花嫁になるための修業ではなく、人生修業をした結果、花嫁になってほしいと思います。
(仁科友里)
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