「令和の花嫁修業」の中身とは (1/3ページ)

マイナビウーマン

「令和の花嫁修業」の中身とは
「令和の花嫁修業」の中身とは

花嫁修業という言葉、今は本当に聞かなくなりましたね。

けれど、もしかしたらお母さまやおばあさまなどに「花嫁修業をちゃんとしなさい」と言われたことがある人もいるかもしれません。

今日は令和版「花嫁修業」について、考えてみましょう。

■花嫁修業とは何か

今では女性が働くことは当たり前のことになっていますが、1985年に制定された「男女雇用機会均等法」が施行されるまで、「男性は仕事、女性は家庭」「男女とも、結婚して当たり前」と一般的に考えられていました。

ですから、女性は大学を卒業して就職したとしても、それは「家庭に入るまでの数年間」であり、男性のサポートしかさせてもらえませんでした。上流階級の家庭の場合、「お勤めすると、スレてしまう」と、仕事をすること自体にも否定的であったようです。

田辺聖子さんの『孤独なココア』(新潮社)に収められた短編を読むと雰囲気がよくつかめるのですが、当時の女性は25歳くらいになると、若い後輩に囲まれて、何となく肩身が狭くなって会社を辞めています。

それで会社を辞めて何をするかというと、花嫁修業なわけです。

今のようにコンビニもありませんし、家電製品も発達していませんから、家事は重労働だったことでしょう。料理はもちろん、洋裁和裁など、家の中のことは全て女性の仕事であり、いちいち男性の手を煩わせないのが“いい主婦”だったのです。加えて、たしなみとして華道や茶道を習う人もいました。

花嫁修業は家事の実践スキルを磨く意味もありますが、お見合いの際などに「私はいい妻になれます」とアピールするため、もしくは箔を付けるためにしていた部分もあるでしょう。

■現代の女性の花嫁修業とは

「男性は外で働き、女性は家で家事をする」という役割分担が正しいと信じられていた時代、「家のことが一人でできる女性」というのは、男性にとって魅力的だったと思います。

しかし、経済状況が悪化し、男性一人の収入で家族を養える人はごくわずかになっています。

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