犬は確かに、飼い主を助けたいという気持ちを持っている(米研究) (4/5ページ)
飼い主さんの助けを求める声には、犬が何度聞いても慣れることのない何かがあるのでしょう
こうした行動は、飼い主のストレスが犬に伝わっていること(心理学における「感情の伝染」)の証拠であるという。人間でいう共感があるということだ。
・結論、犬は確かに飼い主を心配している
要するに、犬は本当に飼い主の身を案じています。特に訓練などしなくても、犬はピンチに陥ってると思われる人を助けようとするし、それができないと動揺します。
比較実験の結果は、飼い主を助けなかった犬は、どうすれば助けられるのか理解していなかったことを示しています。決して、飼い主さんのことを心配していなかったわけではありません(クライブ・ワイン氏)
もちろん個体差はあるが、実際に助けられるかどうかは別にして、少なからず犬は、飼い主のことを心配しているということだ。
普段はいたずらばかりして言うことを聞かない犬でも、飼い主のピンチは感じ取ることができるし、心の中では何とかしてあげたいと思っているのかもしれない。
この研究は『PLOS ONE』(4月16日付)に掲載された。