爆笑!猛暑もコロナもぶっ飛ばせ対談「笑福亭鶴光×三遊亭好楽」(3)ラジオの落語聴き怖い母親が笑顔に (1/3ページ)
《噺家と掛けて、刑事事件と解く。そのココロは創作(捜索)もあるでしょう》鶴光
鶴光 いわゆる上方落語の四天王の中では、(三代目桂)春團治師匠がいったん破門となったら、ナンボ謝ろうとダメ。許してくれん。(三代目桂)米朝師匠は、破門せん代わりに、2時間も説教。
好楽 それは厳しい。
鶴光 漫談家の月亭可朝兄さんは、林家染丸師匠に入門したものの女性問題で破門されて、米朝師匠に引き取られたんやけど、そこでもしくじって、「僕の視界から消えなさい」。で、KBS京都の生放送に米朝師匠が出演していると、スタジオに突然入ってきて、「師匠、すいません」。生放送中にこんなことされたら、許すしかない。
好楽 あの人らしいね。
鶴光 (三代目桂)小文枝師匠はバーン。かつて「土曜ひる席」(NHK大阪)ちゅう番組で、桂きん枝(のちの四代目桂小文枝)が遅れてきよった。顔を出すなり、小文枝師匠に殴られて「お前は立入禁止や」。それを聞いて、あいつの本名は「立入」やから「キンシ」ちゅうのは合ってるなと感心したもんや。
好楽 あんな穏やかな師匠がそんなこと、するんだ。
鶴光 林家九蔵で真打昇進後、間もなく彦六師匠が亡くなって、(五代目三遊亭)圓楽門下になり、「好楽」になり、同時に落語協会から大日本落語すみれ会(現在は圓楽一門会)へ移籍。「笑点」も一時降りた。
好楽 圓楽一門会は落語協会分裂騒動で東京の寄席から締め出されて、「大企業から中小企業に行くなんてバカだね」って言われた。その間、圓楽師匠の「噺家は言葉を生業にするふてえ商売だ。だから勉強しなきゃダメだ」の言葉が響いた。