捨てられた恨みで怨霊に…『今昔物語集』より、復讐に燃える妻から逃げる夫、そして陰陽師のエピソード (1/6ページ)

Japaaan

捨てられた恨みで怨霊に…『今昔物語集』より、復讐に燃える妻から逃げる夫、そして陰陽師のエピソード

現代では両性の合意によってのみ成立する結婚および離婚ですが、かつては家の都合によって結婚し(時にさせられ)、離婚は男性の意思によってしか出来ません(※女性の意思による離婚は非常に困難)でした。

しかし、言うまでもなく女性にも意思があり、あまりにも理不尽な仕打ちを受ければ、これを恨むのは理の当然と言うもの。

そして積もりに積もった怨みは死んでも晴れず、怨霊となって復讐を遂げる事例もしばしばあったようで、今回は平安時代の説話集『今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)』より、そんなエピソードを紹介したいと思います。

捨てられた妻の悲しい最期

今は昔、ナニガシ(原文は欠字)という男がいたそうで、長年連れ添った妻を離縁してしまいました。

「出ていけっ!」

「いったい私が、何をしたと言うの……っ!」

特に不貞(不倫)をはたらいたとか、家財を食いつぶしたなどということもなく、どっちかと言えば出来た(少なくとも落ち度のない)妻だったのですが、とにかく飽きた(別に女が出来た?)のか、問答無用で叩き出してしまったのです。

「うぅ……これからどうすれば……」

理不尽に捨てられ、途方に暮れる妻(イメージ)。

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