よく見かける「盛り塩」に込められた意味は?日本神話に通じる由来も紹介します (1/4ページ)
ちょっと洒落たお店の軒先なんかでたまに見かける、ちょこんと盛られた白い三角錐……そう、盛り塩(もりしおorじお)ですね。
美しく整えられたシルエットは不思議と見ていて飽きませんが、アレにはどんな意味があるのでしょうか。あるいは、単なる飾りなのでしょうか。
今回はそんな盛り塩の由来を紹介したいと思います。
清らかさの象徴として日本人にとって、塩は昔から祓い清める意味を持っていました。塩は海水から採れるもので、その海は母親にも喩えられる通り、生命を生み出し、やがて還っていく神聖な場所とされたためです。
古くは日本神話の時代、黄泉国(よみのくに、冥界)から生還した伊邪那岐命(イザナギノミコト)が死のケガレ(穢)を祓い清めるため、海水で禊祓(みそぎはらい。心身を洗い清めること)をしています。