カッコいい?怖そう?鳶職人がニッカポッカを愛用する意外な利便性と伝統を紹介 (2/3ページ)

Japaaan

足首回りは自由が利いて小まめな足運びがしやすい ゆったりした部分が軽く触れることで、障害物をあらかじめ察知しやすい 熱がこもりにくく、快適 汗をかいても膝回りに貼りつきにくく、動きを損ないにくい 火花や破片などが散っても身体に直接ダメージを受けにくい ダボダボ部分が風になびいて、風の強さをあらかじめ察知しやすい

こうしたメリットから、やがて鳶職人だけでなく広く建築職人に広まり、現代のイメージとなっていったようです。

中にはだらしなく着ていて、実際に危ない職人さんもいるのでしょうが、本来はそうした合理性・安全性のもとに愛用されていったのでした。

欧米由来のニッカポッカと伝統的な袴の共通点

ちなみに、ニッカポッカ(Knickerbocker)とはアメリカでオランダ系移民を意味しているそうで、彼らがよく穿いていた膝下丈の短ズボンに由来していると言います。

当初はスポーツウェアとして使われ、日本でも同じ用途で入って来ましたが、誰かが「これは袴の代用(※)になる」と思ったのか、職人の服装として使われるようになったそうです。

袴の裾をまとめた一例(イメージ)

(※)かつて日本人が袴を常用していた時代、給仕の際などに指貫(さしぬき。

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