コロナ禍の今だからお参りしたい!疫神を鎮め疫病退散にご利益がある今宮神社 【前編】 (1/4ページ)
人類は現在、新型コロナウイルスという未曽有のパンデミックに襲われています。
人類の歴史は、感染病との戦いともいえます。しかし、ほとんどのウイルスは根絶にいたらず、ワクチンや薬剤で抑えながら共存という形をとっています。
そんな感染症に対し、日本人は古来より人智を超えたスピリチュアルなものに救いを求めてきました。それは、迷信を超越した人々の切なる願いの現れであったのです。
今回は、疫病退散にご利益が大きいとされる神社仏閣の中から、疫神を鎮めるために勧請された京都の今宮神社を2回にわたりご紹介します。【前編】では、なぜ疫病退散のために今宮神社が創建されたのか、その歴史と謂れをご紹介しましょう。
今宮神社が鎮座する場所には疫神を祀る社があった明治に再建された今宮神社の本社。健康長寿や良縁開運を祈願する参拝者が多い。(写真:T.TAKANO)
今宮神社が建つ場所には、平安京(京都)ができる前から疫神を祀る社があったとされます。平安京の前の都であった平城京(奈良)は天然痘に悩まされた歴史がありました。