「鎌倉殿の13人」逆賊にされ気の毒がすぎるぞ木曽義仲…第14回放送「都の義仲」振り返り (6/7ページ)
決起するには、御家人たちをまとめる存在が必要です。
そこで白羽の矢が立った上総介広常。彼が味方すれば、鎌倉殿に勝機はありません。
しかし、これは大江広元(演:栗原英雄)の策。冒頭の依頼がそれですが、あえて広常を彼らに参加させる意図とは何でしょうか。果たして……。
ちなみにこの謀叛は、大河ドラマの完全オリジナル。創作なのでご安心下さい。
もしこんなことがあったら、頼朝は後に常胤のワガママを聞かなかった(言えなかった)でしょうし、重忠も忠臣の鑑とはされていません。
義実は頼朝のお下がりを貰って喜びもしなければ、実平だって石橋山の窮地で頼朝を守り抜いた功績が水の泡です。
あくまでドラマを面白くするための演出であることを、どうかご承知の上で楽しんで欲しく思います。
終わりに話は戻って「都の義仲」。掛け値なしの好漢でしたが、都の流儀を知らず、また政治感覚に疎いばかりに散々でした。
丹後局(演:鈴木京香)「そなたに肝心なのは、都の何たるかを知ること」
平知康(演:矢柴俊博)「そういうところがお主は嫌われるのじゃ!」
そこへ巧みにつけ入る頼朝。かくして政治力で逆転された義仲は、いい引き立て役に。
義仲にとって最大の敵は、平家でも頼朝でもなく、公家社会に渦巻いていた陰湿な空気だったのかも知れません。