和歌を楽しむ豆知識:相模国にかかる枕詞「さねさし」ってどういう意味なの? (1/3ページ)

Japaaan

和歌を楽しむ豆知識:相模国にかかる枕詞「さねさし」ってどういう意味なの?

さねさし 相武(さがむ)の小野に 燃ゆる火の
火中(ほなか)に立ちて 問ひし君はも

【意訳】かつて燃え盛る炎の中で、私の身を案じて声をかけてくれたあなたの愛情を、私は決して忘れません。

そう言って荒れ狂う海に身を投げ(自ら生贄として命を捧げ)、愛する倭建命(ヤマトタケルノミコト。日本武尊)の危機を救った弟橘比売命(オトタチバナヒメノミコト。弟橘媛)。

海中へ身を投げる弟橘比売命。菊池容斎『前賢故実』より

二人の愛情物語は悠久の歳月を経てもなお色褪せず、人々を惹きつけてやみませんが、そのお話しは又の機会に。

今回のテーマは「さねさし」。日本語らしいやわらかくやさしい響きがいい感じですが、これは一体どういう意味なんでしょうか。

調べてみると、相模国(現:神奈川県の大部分)にかかる枕詞(まくらことば。特定の単語につけてセットにするお約束フレーズ)とのこと。

なので相武国(さがむ。

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