それって「アルコール依存症」!? 具体的症状と治療法を現役医師が解説 (1/2ページ)
ビールなどが、特においしく感じる季節の到来。
しかし、アルコールは依存性が非常に高い飲料だ。
知らず知らずのうちに依存してしまい、自分自身にも周囲の方にも迷惑をかけている場合がある。
今回は、アルコール依存症の怖さやメカニズム、治療法について解説する。
誰でもアルコール依存症になるアルコール依存症とは、お酒を飲むコントロールがきかない状態。
アルコール摂取量が増えることで、少しずつ精神的にも肉体的にもアルコールに依存していく。
アルコール依存症になりやすいタイプとして、遺伝的な要素や、女性、一部の精神疾患を患っている方などが報告されている。
しかし、どのような性格の人でも、飲酒量が増えていくことでアルコール依存症を発症するため、注意が必要だ。
飲み始めは快楽を味わえるが…アルコールを飲むと、脳の中で、快楽や喜び、心地よさなどの感情を引き起こすドーパミンという物質が分泌される。
しかし、ドーパミンは無限に分泌されるわけではない。
すると、アルコールを飲んでも、あまり快楽を得られなくなるのだ。
そして、もっと強烈な快楽を得たいと考え、さらにお酒を飲むことになる。
しかし、ドーパミンは枯渇しているため心地よさは感じられず、むしろ焦りや不安などの不快な感情がうまれてくる。
そのようなマイナスの感情により、さらにアルコールを飲みたくなってしまう。