カリフォルニアの警察が容疑者保護のためレゴの頭に置き換える措置 (1/4ページ)
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アメリカでは容疑者の逮捕後にマグショットが撮影される。顔は全て晒され一般公開されるのだが、今後カリフォルニア州のある警察では、レゴの顔に置き換えられることとなる。
冗談じゃなくて本当の話だ。
これは同州で施行された新法に対応するための措置だ。この新法はまだ罪が確定していない容疑者のプライバシーを守ることを目的としたもの。
たとえ有罪判決が下されていなくても、容疑者として公開されてしまえば、偏見の目で見られたり、身元が知れ渡ったりとさまざまな不利益を被るだろう。
レゴ頭(ミニフィグ)は、そのような不利益からまだ犯罪者ではない人物の権利を守るためのクリエイティブな対策なのだという。
・容疑者の顔にレゴの頭を採用した理由
2024年1月1日にカリフォルニア州で施行された新法「議会法案994」と「刑法13665」では、特別な理由がない限り、法執行機関が非暴力犯罪の容疑者の写真を公開することを禁止する。
くわえて公開された容疑者のマグショットを、14日後にSNSから削除することも義務付けている。
一方、地域社会の治安を守るマリエータ警察は、地元でどのような事件が起きているのか公表し、市民に注意をうながす責務がある。
そこで考案されたのが、逮捕した容疑者の顔をレゴの頭(ミニフィグ)で隠して、そのプライバシーを守るというやり方だ。
これなら事件や逮捕者の情報をきちんと伝えられると同時に、容疑者の身元がバレてしまうこともない。公共の安全と個人の権利の両方に配慮した冴えたソリューションだろう。
ニヤリとした不敵な笑みや泣きべそなど、表情豊かなレゴの顔たちは、案外その下の容疑者の表情そのままなのではないかと想像したくなる。