大嫌いだった“くせ毛”の自分。悩み続けた女性がたどり着いた「幸せな自分の愛し方」 (1/5ページ)
取材・文:ミクニシオリ 撮影:大嶋千尋 編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部
自分のカラダを受け入れることは、誰でも簡単にできることではありません。身長や肌質、骨格、声質、毛質……「もっとこうだったらよかったのに」と思えば思うほど、理想どおりになれない自分を責めてしまうこともあるでしょう。
「私も、生まれ持った自分の性質をずっと愛せなかったし、大嫌いでした」
そう語ってくれたのは、天然パーマさんやくせ毛さんのためのヘアブランド「Curly Me」を立ち上げた、カーリーガールリンさん。小さな頃から、自身の天然パーマがコンプレックスだったそう。さらに、髪の毛だけでなく、体型や顔のパーツも「嫌いだった」と語る彼女ですが、現在のリンさんは自身の過去を明るく語り、ポジティブなオーラで周囲を元気にしてくれます。
そんな彼女が教えてくれたのは、自身のコンプレックスを武器に発信活動をしようと思った理由と、自分の持つ“個性”の愛し方でした。
■どうして私は人と違うんだろう……世間的な「美」を追い、自分を責めた
――リンさんのカールヘア、とっても素敵ですけれど……ご自身では、コンプレックスを感じてらっしゃったんですよね。
自分の毛質や天然パーマのことについて色々学んで、今はこうして自分らしいヘアスタイルを楽しめているのですが、昔は天然パーマの自分が大嫌いでした。メディアで見る憧れの芸能人たちのような、柔らかそうで艷やかなストレートヘアに憧れて、3カ月に一度は必ず縮毛矯正をかけていました。
幼い頃から「どうして私の髪の毛はみんなと一緒じゃないんだろう」と、自身を責め続けてきました。少しでもみんなに近づけるようにと、必死でストレートヘアを取り繕ってみても、上手くいかなくて……その過程で、自分のヘアも、自分自身のことも嫌いになっていったような気がします。
――そんな中、なぜカールヘアについて発信活動をしようと思われたんですか?
実は両親の都合で、私は思春期をカナダで過ごしているんです。就職活動の時に日本に帰ってきて、今は日本企業で会社員としても働いています。