生き埋め、下敷き…中国の道端で遭遇しやすい悲惨な死に方

デイリーニュースオンライン

 中国にいらっしゃった方ならわかるかと思いますが、中国の街には危険がたくさん潜んでいます。

 建物の瓦礫がそこらへんの路上に散らばっていて、足が引っかかって転び、怪我するなんて序の口。ここ10年ぐらいですと、マンホールが盗まれ、気付かずに穴に落ちて死亡するケースも多々発生しています。

 マンホールは鉄製で高く売れるため、それを盗んで売り払おうとする輩がたくさんいるのです。特に大雨の日は、雨が地面に溜まっていて穴に気づきにくいので、危険ですね。街中で歩きスマホなんかしていると、いつ命を落とすかわかりません。

 このように、中国には日本人が考えもつかないような死が至るところに潜んでいます。今回は「こんな死に方はしたくない」と中国人が思う死に様ワースト3をご紹介してみましょう。

その1 陥没した地面に飲み込まれて生き埋めに

 2013年、深センでは、幅6m、深さ3~4mの楕円の穴が突然空いて、5人がその穴に飲み込まれて死亡しました。ここ数年、中国各地でこうした地面の陥没が頻発しています。

 理由は、地下水の吸い上げや、不動産工事の爆破作業の影響で、地盤が緩くなったためです。腹が立つのは、政府はそれらをすべて「自然災害」として扱い、対策を施していないことです。自然に地面に穴が空くでしょうか?

その2 建物の看板や壁が落ちてきて下敷きになる

 街を歩いていると、地震や台風でもないのに建物の看板や壁が落ちてくる事例も多々あります。中国は賄賂社会で、建設会社はお役人に多額の賄賂を手渡し、余った少ない額で手抜き工事を行います。

 もともとコンクリートを使うはずの壁に、竹や発泡スチロール、プラスチックを使用するといったこともしばしば。以下の写真のように、いきなり外壁が落ちてくることもあり、このときは、広州のおばあさんが下敷きになって死亡しました。

その3 エレベーターのドアが開いたまま急下降

 エレベーターとエスカレーターは、残酷な死に至るケースがあるので要注意です。

 2013年5月、深センの病院にて、24歳の女性看護師がエレベーターから降りようとする際、ドアが開いたまま、いきなり急下降し始めました。そのため、看護師の頭が挟まり、その頭がちょん切れてフロア一帯が血まみれになりました。まさに「断頭台エレベーター」! 

 こうしたエレベーターの墜落事故は頻繁に起こっていて、2013年には全国でも何十件と発生して、多くの人が亡くなりました。また、工事中のエレベーターのドアに寄りかかっていたところ、いきなりそのドアが開いて何十メートルと真っ逆さまに墜落する事件も起こっています。

 また、湖北省においては、老人がエスカレーターに乗る際、ベルトコンベア部分が陥没してその体が機械に轢かれ、ひき肉状態になって死亡する事故が起こりました。こうした陥没事例も相次いでいます。なぜ、何もしていないのに、中世ヨーロッパのギロチンのような死に目に合わなければならないのでしょうか。

 以上、3つの死に方をご紹介しましたが、よくよく考えてみれば、ほぼすべての中国人が「こんな死に方は嫌だ」という死にまっしぐらに向かっているのかもしれません。中国人の肺がん死亡率が、この30年で465%も増えていることが、2013年に発表されました。空気はPM2.5塗れで、10~20代の肺がん罹患者も増加中! 食べ物も汚染だらけで、はっきり言って、今の中国は人間の住める場所ではありません。

 人民の不満も爆発間近。共産党政権は国民の人命を第一に考えない限り、長くは持たないでしょう。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)

(構成/杉沢樹)

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