激安モツ焼き屋で口説ける“低コスト女子”が急増中

デイリーニュースオンライン

むしろ”センスがいい”と思われる!
むしろ”センスがいい”と思われる!

オヤジの聖地に女性が押し寄せている?

 数年前、ホルモン焼肉ブームが盛り上がった。「安いのに栄養価が高く、美容と健康にいい」という売り文句で女性誌が特集を組み、ホルモンを愛する女性を「ホルモンヌ」と命名するなどして人気に火がついたのが2008〜2009年前後。しかし、現在じわじわと増えている「もつ焼き女子」は、それとはまったく別モノのムーブメントだ。

 もつ焼きといえば(主に東日本では)ご存じのとおり、豚の臓物(=内蔵)を串焼きにしたもの。シロ(小腸)、テッポウ(直腸)、ハツ(心臓)、ガツ(胃袋)、レバー(肝臓)などの部位が1串80円〜120円前後の安価で供され、フトコロへの優しさは焼鳥以上。ホッピーやキンミヤ焼酎を筆頭にドリンクの値段も安く、“通なオヤジ”もしくは“本当にカネのないオヤジ”が好む大衆酒場の代表格だった。

「おしゃれなだけのカフェとか、もういいや」

 しかし、その雰囲気といえば、女性が好む「おしゃれで居心地のよい空間」とは対極である。狭い店内に、脂でベタつく小さなテーブル、隣席の見知らぬ客と密着も免れないほどギュウギュウに押し込められるカウンター。髪や洋服にニオイがつくことも必至の、焼き場から立ち込めてくる煙……。そこには接客にもホスピタリティ精神はほぼない。しかし、そんな場所の一体どこに魅力があるのか? もつ焼き屋をこよなく愛する女子たちの声を聞いた。

「仕事仲間や飲み仲間の女の子たちで『もつ部』を結成して、定期的に都内のもつ焼き屋を巡ってます。場所や雰囲気がおしゃれなだけのカフェとか、もういいやって感じで。オジサンの飲み屋文化には嘘がない!」(グラフィックデザイナー/40歳) 

「お給料もそんなに高くないので、お会計が安いのがありがたいですね。それに、赤ちょうちんの昭和っぽい雰囲気も好きです。女同士で行って、隣のテーブルのオジサンと仲良くなることもありますよ」(アパレル勤務OL/27歳)

安くてもいいから和民よりもつ焼き屋

 東京・上野の人気店、もつ焼き「大統領」の店員は次のように語る。

「女性のお客さんは昔からいらっしゃいましたけど、ここ数年で一気に増えた感じがありますね。上司や同僚など、お仕事仲間の男性に連れられて来店されるケースが多いようですが、最近は女性ばかりのグループも多いです。“女子会”ってやつでしょうかね。女性のおひとりさまもいらっしゃいます」

 店内を見渡すと、アラサー前後と思われる女性2〜3人連れのテーブルがいくつかあった。赤ちょうちんには似つかわしくない“キレイめ”な女性も多い。20代の若いカップルや、観光客と思しき外国人客の姿もちらほら。意外と客層は幅広く、静かな人気が広がっている様子が伺える。

「男性に、和民とか魚民とか安いだけのチェーン居酒屋に連れて行かれたら“センスなさすぎ”ってガッカリしますけど、たとえ安酒でも、美味しいもつ焼き屋を教えてもらえたりすると、めちゃめちゃ株が上がりますね!」(出版社勤務OL/32歳)

 会社の近くや繁華街で、「旨いもつ焼き」の1〜2店をリサーチしておいて損はないかもしれない。

(文/神田川めぐる)

「激安モツ焼き屋で口説ける“低コスト女子”が急増中」のページです。デイリーニュースオンラインは、もつ焼きグルメ女子などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧