『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を暇なので、まじめに解説[その2] (1/2ページ)
その1に引き続き、『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を真面目に解説します。
■石の使用
「第三次世界大戦が終わった後、第四次世界大戦は木の棒と石で戦うことになる」、なんて名言もあります。
ということで、石はコストパフォーマンスのいい武器である。武田信玄の軍には石投げの専門部隊がいたという程、石の投擲は合戦では当たり前のことなのだ。
■竹束
もう一つ特記事項が、竹束だ。
最初の合戦シーンで兵士たちは竹束を盾にして隠れている。竹束は丸くて固い表面の竹を集めることにより作るが、この竹束は主に鉄砲を持つ敵を相手に使う。
現在でも、竹の密集地での銃撃戦は避けるべきとされている。
■火縄銃
両陣営とも火縄銃を使用しているが、舞台は昔の春日部。
海がないので陸路で火縄銃と火薬を購入しなければならない。
春日部にはこれといった特産品がない。
さらに、又兵衛のセリフから常設の市場はなく、たまに行商人が来る程度だ。そのような小国が火縄銃をどのように購入しているのかは謎である。
一方、大蔵家に至っては焙烙火矢(手りゅう弾のもとになる武器で殺傷力はあまり高くない)をもっているから、経済力は高いと考えられる。
火薬の原料である硝石は日本で採掘することができないので、多くの場合は異国から買い付けている。トイレの近くの土から抽出することもできないので、春日家は土から抽出し大蔵家は交易に頼っているのかもしれない。
では、醍醐味の最終決戦へいきましょう。
■大蔵家の分析。
大蔵井高虎(おおくらいたかとら)は2万の軍勢で春日を力押し、と春日部の資料館にはある。
2万の軍勢を大動員するには、生半可な国力ではできない。さらに兵士大動員を大動員するには大量の兵糧と厳しい軍律が必要になってくる。
信長に負けたせいで無能の烙印を押されている今川義元(4国を支配)が尾張侵攻に動員した兵士の数が2万5千から4万である。