【公開対談】DMM会長が考える、会社の世間体とAV女優の将来

デイリーニュースオンライン

スペシャル対談第五弾
スペシャル対談第五弾

 10月27日、これまで多くを語らず、謎のベールに包まれていた男・DMMグループ会長の亀山敬司氏と個人投資家でIT業界にも精通している作家のやまもといちろう氏の対談が行われた。その模様を計6回にわけて配信していく。

世間体というのも後付だけど大事

やまもといちろう(以下、や) ビートたけしさんが起用されたじゃないですか。あのあたりからDMMが一般に通用する方向にどんどんシフトさせるようにしてんのかな?っていうイメージがあったんですけど。

亀山敬司(以下、亀) まあそれはしてますよ。やはり一般市場で新しい事業しようと思うとね……。実際アダルトの市場ってのはそれほど大きくないんで、やっぱりほかのことやんなきゃいけない。「どれも同じビジネスだ!」などと訴えてもしょうがないので、「アダルトだけじゃないよ!」ってアピールのCMうって、世間のイメージ良くしたほうがいい。そんな売名主義はありますよ。

 すばらしいですね「売名主義」

 それは会社が売れればいいんで、僕の顔は売れなくていいので。だから、個人はこれくらいにしておきたいって感じだけど・・。(笑)ただやっぱり会社はCMうった方が社員もその家族も喜ぶよね。

 親に反対されて辞めることもなく。

 そういうことね。アダルトだけだと、独身の奴らはまだいいんだけど、子供とかできてくると、やっぱり自分だけの問題じゃないんです。自分は仕事に誇り持ってても、家族のことを考えると世間体っていうのも大事。

 仰るとおりです。

 僕は世間体気にしないで生きてきけど、社員や今後の仕事のことも考えると世間体というのも後付だけど大事だと思ってきました。だから、このオフィスを綺麗にしてるのも世間体です。ハッタリですよ。もともとは田舎で天井も張ってない汚い所でやってたんだけど、オフィスを豪華にするだけで「いい会社じゃない」って信用が上がるらしい。

一般女優とAV女優って線引きする必要はない

 そういえば巷で、DMMの受付嬢はAV嬢だって噂が一時期流れてたんですけど。

 そこはね、夢を壊すようで可哀想だけど違うんですよね。SODの観過ぎじゃないの?(笑)

 あれはけっこうセンセーショナルでしたけどね。

 でも東映行ってもヤクザもんが受付やってるわけじゃないし、東宝にもドラえもんはいないでしょ? 全く別物だと思ってもらって。

 いろんなビデオに出られてる女性とかいらっしゃるじゃないですか。、そういう人たちの将来ってどうお考えなんですか? 僕らはそこらへん立ち入ることはほとんどなくて、「彼女たちどうなったのかな?」って個人的な興味を持っているのです。

 AV女優の娘たちのことでしょ? うん、いろんな人がいると思うけど、どちらかというと不器用ないい娘たちってイメージかな。器用な娘だったらキャバクラに行きますよ。悪い男にひっかかる娘もいると思うし、女優を目指して頑張ってる娘もいる・・。その後、彼女たちは、別の仕事についたり、結婚したり、いろんな人生を歩むと思うけど、まあ、特別視する必要はないかなと思います。たぶん人によっては彼女たちを同情的に見る人もいるのかもしれないけど、そもそも同情っていうのは基本的に自分が上から見てる目線なので。

 確かに……。

 彼女たちからすれば逆に「ほっといてくれ」って話だと思うんですよ。結構みんなそれなりに真剣に自分の人生やってると思いますよ。あと「AV嬢はすぐヤラせてくれる」っていうイメージを持ってる人もいると思うけど、とくに尻軽ってこともなく、仕事は仕事として完全に分けてやっていこうって娘が多いんじゃないですかね。

 けっこうプロの意識がちゃんとある人がいるんですね。

 それはどこの世界でも、そういう娘もいるし、そうじゃない娘もいると思うけど、あえて一般女優とAV女優ってそんな線引きする必要ないって気はしますけどね。

 アダルト大手で受付がAV女優なら、俺たちもそこで働けばヤレるんじゃないかっていう安易で破廉恥な噂がたくさん流れるわけですよ。テレビ局も華やかで毎日女優に囲まれて仕事してるのかなーって。そして現実はADになったりするわけじゃないですか。

 そういう軽はずみな奴は、どこの業界行っても軽はずみに生きると思いますよ。

(第六回へ続く)

第四回 DMMの海外戦略は野良アプリ、アンドロイド、エロエロ
第三回 エロからエコまで…DMMが手掛けたペニオクでは10億円以上の赤字
第二回 DMMアダルト進出のきっかけは「バック・トゥー・ザ・フューチャー2」
第一回 北朝鮮からFC2まで、DMMにまつわる疑惑の真相とは

※対談全編の音声はこちらからお聞きいただけます。

プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数。DMMニュースでも連載「やまもといちろうのとっておき時事放談」を執筆中。

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

プロフィール

DMMグループ会長

亀山敬司

石川県のレンタルビデオ店からアダルト、IT業界の大物まで登り詰めるも、めったに人前に姿を現すことがなく、その正体は謎につつまれている。

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