AGA治療に記者が挑戦「フサフサだった過去を取り戻したい」(第1回)

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薄毛に悩む記者がAGA治療にチャレンジ
薄毛に悩む記者がAGA治療にチャレンジ

 最近、よく耳にするAGA。正式には「Androgenetic Alopecia」と舌を噛みそうな名前だが、わかりやすく言えば男性型脱毛症。要は薄毛である。

 実は、というか見たまんまなのだが私自身も髪はかなり薄い。現在45歳ということもあって「年齢的に仕方ない」と自分に言い聞かせ、薄毛でもあまり違和感がないように短髪にしていた。だが、できることなら20代のころみたいなボリュームある状態に戻したい。

 そこで、失われた毛髪を取り戻すべくAGA治療を受けてみることにした。今回、お世話になったのは『銀座総合美容クリニック』。AGA治療に特化した専門クリニックで、治療実績が多い、業界でも有名なクリニックだとか。早速、ホームページから予約した。

ほかの患者と隔離。プライバシーに配慮された待合室

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清潔感漂う受付カウンターと待合室
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待っている間に、問診票に記入

 当日、緊張しながら訪れると、「まずはこちらの用紙に記入をお願いします」と渡されたのはA4サイズの問診票。5分ほどで記入を終え、自分の名前が呼ばれるのを待っていたのだが、気になったのは同クリニックの待合室だ。

 通常、病院の待合室は壁やパーテーションで区切られておらず、全体が見渡せるようになっている。だが、こちらの待合室は格子状の壁で区切られているため、患者同士が極力顔を合わさないで済む。自分もそうだが、薄毛治療でクリニックに通うというのは、かなりの勇気が要る。それだけにこうした配慮は本当にありがたい。「患者さん目線でのクリニック運営」という運営理念に偽りはないようだ。

 そんなことを思っていたら、名前を呼ばれていよいよ診察室へ。プライバシーに配慮された防音のしっかりした扉を開けて中に入ると、今回、私の担当医を務める正木健太郎院長がフレンドリーな笑顔で迎えてくれた。

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今回記者の診断を担当してくれた正木健太郎院長

 すると、まずは先程記入した問診票をもとにカウンセリング。若い頃は金髪で、20代のうちから髪が薄くなり始めたこと、身体の状態や生活習慣に関することを話し、先生からはAGAについて丁寧な説明があった。

 AGAは思春期以降、急激に増える男性ホルモンの影響により、前頭部から頭頂部の髪が薄毛化する症状のこと。本来、毛髪には太く長く成長する「成長期」、活動が低下する「退行期」、成長を終えて抜け落ちる準備に入る「休止期」の3つの状態を繰り返して頭髪が生え変わる。だが、AGAの人はこのヘアサイクルが乱れて、太いしっかりとした毛になる前に髪が生え変わってしまう。薄毛の人の髪がヒヨコのようなに細いのはそうしたメカニズムがあったのだ。

 さらに治療方針についても説明があり、AGAでは基本的に内服薬を服用するという。薬代は処方薬によって異なるが、1か月分7020円~18900円と予想以上に安い。これならサラリーマンの小遣いでも十分通うことができる。

 院長は「AGAで悩む方に気軽に治療を受けてもらいたい」とその理由を話すが、後でクリニックのスタッフが「実は、先生もかつては薄毛で悩んでいたんです」という話を教えてくれた。患者目線という言葉にも納得だし、何より自分たちの気持ちを本当の意味で理解してくれるのは心強い。週末には待合室が混雑するほど患者が訪れるのは、そういう方が院長を務めるクリニックという安心感もあるのだろう。

7段階中の2.5と診断。薬とオリジナルシャンプーで対応

 その後、カウンセリングを終えて、いよいよ診療開始。頭皮や髪の状態をチェックするために院長先生が手に持つのは一眼レフカメラ。これに自らシャッターを切り、その画像はすぐに診察室内のモニターにアップされる。

「AGAですね。でも、状態としては7段階あるステージのうち2.5段階。これなら服用薬だけで十分治りますよ」

 ちなみに、サザエさんに登場する磯野波平は、AGAの最も進んだ状態だそうだ。とはいえ、自分の状態もかなり重症と思っていただけに先生の一言で安心したのは言うまでもない。

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頭皮チェックの写真を撮影。院長自らシャッターを切る
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続いて頭皮チェック。モニターにリアルな髪の状態を写し出される

 AGAが進んでいる場合、もしくは早期での症状改善を望む場合は、服用薬と並行して直接頭皮に髪の成長因子を投与する「メソセラピー」を行うケースもあるとか。しかし、治療に訪れるAGA患者のほとんどは服用薬だけで十分な場合も多いとか。

 薬は最初の1か月後くらいの時点では髪が抜けかわり、「むしろ抜け毛が増えたんじゃ?」という状態になることもあるそうだが、むしろこれは薬が効き始めていると考えられる。成長が止まった髪が抜け落ち、生え変わる次の髪から太くしっかりした毛になるという。実際、2~3か月あたりから髪が少しずつ濃くなり、現在の自分の状態であれば半年ほどで状態はかなり改善される可能性が高いそうだ。

 ただし、AGAの服用薬には副作用のリスクもあるそうで、その辺もちゃんと説明。1%ほどの割合で精力が減退する可能性もあり、異変を感じたらすぐクリニックに報告するように説明を受ける。

 あと、私はヘビースモーカーで1日2箱以上吸ってしまうこともあるのだが、「喫煙は血管を収縮するため、治療中は禁煙が無理でも本数を心掛けてほしい」と院長先生。よしっ、治療中は1箱に減らすように努力しよう。

 そのほかシャンプーもこれまで石鹸で髪を洗っていたが、頭皮環境を整えるクリニックオリジナルの薬用シャンプーがあるそうなので、そちらも1本購入することに。なお、市販品で頭皮の脂を洗い流してくれる薬用シャンプーがあるが育毛的には必ずしも過剰な皮脂の除去はプラスには働かないとのこと。

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治療法の説明後、薬を処方してもらった
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処方してもらった同クリニックオリジナルの薬用シャンプー

 そんな話を教えてもらいつつ診療は無事終了。薬は30日分処方されて毎日なるべく同じ時間に飲むこと、飲酒の前後は服用しない、などの注意事項を確認。とにかく、AGAの治療には継続が大事なようだ。

 フサフサに戻った髪を夢見つつ始まったAGAの治療。次回の治療レポートは2か月後の予定だ。その間の変化の様子などを報告するので、乞うご期待!

●問い合わせ先:『銀座総合美容クリニック』(http://www.gincli.jp/

(取材・文・撮影/DMMニュース編集部)

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