【大河ドラマ】『花燃ゆ』不振でNHKが井上真央を“戦犯”扱い…どぶろっくでテコ入れの大迷走 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

絶賛迷走中!?(ドラマ公式HPより)
絶賛迷走中!?(ドラマ公式HPより)

 5月10日に放送されたNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の第19話の平均視聴率が11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことが13日にわかった。

 同ドラマの視聴率は歴代ワーストレベルで推移し、前回18話の10.2%から0.9ポイント上げたものの依然として厳しい状況。4月には初のヒト桁に落ち込み、同ドラマの試写会見で主演の井上真央(28)が「主人公である私の力不足であるとしか言えない」と異例の謝罪コメントを述べたこともあった。

 井上演じる主人公・文の兄・吉田松陰(伊勢谷友介)が亡くなり、18話から「新章」が始まったことで巻き返しを狙っているが空回り。主演の井上ばかりが責任を感じ、厳しい立場に追い込まれている。

歴史ファン・大河ファンを無視した脚本

 大河ドラマで幕末モノは当たりにくく、しかも主人公の文は歴史的に無名。それで一年間のドラマをつくっていくことに無理があるように思える。これだけでも相当に不利な条件だが、最も視聴者の興味を失わせている原因は脚本だ。

 大河ファンの間では主人公の文が「いなくてもいい存在」だと指摘され、歴史を描くのに邪魔とまでいわれている。

「幕末の大事件や重要な場面があってもアッサリと描いて終わり、どうでもいい文の炊事やおしゃべりのシーンが長々と描写される。初回から今まで文のやったことは『おにぎりを作ることだけ』と揶揄されています。視聴者は歴史の大きなうねりを体感したいのに、これではデキの悪いホームドラマを見ているようです。このままでは大河の歴史に残る大失敗作になってしまう」(テレビ誌ライター)

 19話は「女たち、手を組む」というサブタイトルで文をはじめとした女性陣の活躍が期待されたが、その内容といえば文たちが内職で「かまぼこ」を作り、困窮する松下村塾の塾生たちの軍資金を集めるという話。おにぎりがかまぼこに変わったに過ぎず、そのシーンがやたらと長かった。

 その前週の18話では幕末の重大事件「桜田門外の変」が発生したが、ナレーションとテロップだけで一瞬で処理。吉田松陰を死に追いやった井伊直弼が散った桜田門外の変よりも「かまぼこ」を重要視するストーリー展開はどう考えても力の入れどころを間違えている。

「テコ入れ策」の新キャストも的外れ

 新章には新キャストが投入される。普通なら頼もしいテコ入れになるのだが、知名度の高い新選組の局長・近藤勇役に矢口真里(32)の元夫・中村昌也(29)、美形隊士・沖田総司役に賀来賢人(25)という、テコ入れにしては微妙なキャスティングだ。

 さらにNHKが目玉のように出してきた新キャストは「もしかしてだけど」の歌ネタで知られるお笑いコンビ・どぶろっく。

 ツッコミ兼ギターの森慎太郎(36)が徳川幕府最後の将軍・一橋慶喜を演じ、ボケ兼ボーカルの江口直人(37)が薩摩藩の最高権力者・島津久光を演じる。にぎやかしのチョイ役ならまだしも、どちらも幕末のキーマンだ。それをほとんど演技経験のないお笑い芸人にやらせるというのだが、どの層にアピールしようとしているのかさっぱり分からない。

 脚本といい新キャストといい、なぜこんな的外れになってしまっているのか。

「今回、NHKが最も力を入れたのは『女性層』の取り込み。歴史の重要な場面よりも日常シーンを重要視したり、イケメン俳優や若い世代に知名度の高い出演者をそろえたのは女性向けを強調するためです。『幕末男子の育て方』というキャッチコピーもそういう狙い。しかし、歴史に関心のない女性を振り向かせるような要素は大河にありませんし、歴史に興味がある女性は今のヌルい内容に満足できない。肝心のターゲットに全く届かない作品になっている」(前同)

「【大河ドラマ】『花燃ゆ』不振でNHKが井上真央を“戦犯”扱い…どぶろっくでテコ入れの大迷走」のページです。デイリーニュースオンラインは、女優テレビ番組ドラマエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧