民主党“捨て身”の公募ポスターが話題に (1/2ページ)

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民主党の公募ポスター
民主党の公募ポスター

 2015年1月に民主党は代表選を実施し、新代表に岡田克也議員を選出した。民主党の代表選は岡田克也・細野豪志・長妻昭の3氏が名乗りを挙げ、事前の予想を覆す盛り上がりを見せた。盛り上がった代表選ムードそのままに民主党は勢いを取り戻すかと思いきや、それから半年が経っても、いっこうに存在感が強まらない。

 現在、国政は安倍自民1強状態。対抗勢力になるはずの民主党の影は薄い。漏れた年金問題でも、派遣法の改正でも、安保関連法案でも自民党のやりたい放題がつづき、「マスコミを懲らしめる」発言でもまったく攻め切れていない。

「しかも民主党だ」捨て身の公募文

 そんな民主党が来夏の参院選を見据えてか人材の公募を開始し、そのポスターが話題を呼んでいる。民主党は公募にあたり、「大補強2015―逸材公募」と銘打っているが、その内容が自虐的なのだ。

「反骨のエキスパートへ。」で始まる公募文は、「休みはなくなる。からだはきつい。収入は減る。当選の保証なし。しかも民主党だ。それでも日本を救う気概があるなら、ぜひ応募を」という文言が並ぶ。

 国会議員は衆参ともに年収約2000万円で、そのほか文書通信交通滞在費と呼ばれる領収書不要の経費が月100万。そのほかにも、鉄道乗り放題の議員パス、家賃・光熱費が無料の議員会館は使いたい放題。国の費用で秘書を3人まで雇うこともできる。

 他方で、国会議員の職務は私たちが思っている以上に激務だ。国会議員は基本的に24時間365日休みがない。仕事は国会での活動ばかりではない。各種団体の陳情を聞くこともある。また、霞が関や永田町ばかりで政治活動をしているわけでもない。金曜日からは地元に戻って後援会や地元の商工会、町内会、PTAなどをこまめに回る。自分の政治活動以外にも他人の選挙の手伝わされることもある。マスコミからの取材攻勢は昼夜を問わない。とんでもなく政治家はしんどい職業なのである。

 そんなしんどい職業でありながら、落選すれば次の日から無一文の生活を余儀なくされる。現代の若者が社会を変えたいと思っても、地盤・看板・鞄がないから容易に政治の世界には入れない。無事に当選できたとしても過酷。志願する人が少ないのも必然だろう。まだ、自民党だったら当選する確率も高いだろうが、民主党では当選までが苦難の道であることは、誰しもが想像できる。

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