安倍政権支持率下落…「安保法制」を機に見限り始めた支持基盤|やまもといちろうコラム

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画像は自由民主党公式サイトより
画像は自由民主党公式サイトより

 やまもといちろうです。今までの人生あれだけ飲み続けてきた酒をやめたところ、身体が随分軽くなりました。このまま酒をやめ続けるとダルシムなみの空中浮遊ができるようになるかもしれません。

 ところで、このところ安倍政権の支持率が下落し始めております。読売新聞、NHKともに最新の調査では50%を割り込み、非常に気になる水準になってきています。

新国立「見直しを」81%、内閣支持低下49%

政治意識月例調査

 読売が支持率49%(前月比4%減)、NHKが48%(前月比3%減)で、今回の安倍政権は安保関連法制を最後の仕事に、その一生を終えることを決断したのかと思うような流れになっております。というのも、政権の支持率下落には過渡的なものと、根本的なものがありまして、それは支持動向、支持基盤からの離反がどれだけあるかで傾向を見ることができます。

 あまり細やかな話をしてもディスプレイやスマホの前で寝る読者が続出するので書きませんが、簡単に言えば“普段、政治的態度がはっきりしている人が、支持を撤回する(どちらともいえない)”ことは、政権の運営に対して失望した傾向が強くなって、再び政権を支持する可能性が低いことが経験則上分かっていることが背景にあります。

 過去の選挙では、有権者が政権に期待することのワンツーは概ね「雇用」「経済・景気対策」であって、昨今の高齢者急増もあってこれが「年金」「介護・医療」に取って代わられつつあります。当たり前のことですが、人々が高齢となり引退をして年金生活に入ると、雇用問題になど途端に関心を持たなくなるわけです。

安倍政権を見切り始める重大要素

 一方、関心度としては低位安定だけど5位から8位には必ず入る定番問題だった「憲法改正」や「外交・安全保障」については、昨今の安倍政権の一連のやり口もあって「外交・安全保障」問題が3位(22.6% 前月比6.7%増)と、にわかに関心を集めます。より微分すると、「外交・安全保障」に関心のある層のキーワードは「対韓外交」「TPP」「普天間基地」と、従来は上位にあった「対米」「対中」といった大国関係よりも上位に個別の問題が浮上してきたのは、政策の風向き調査を見る上ではとても重要な部分です。

 そして、ざっくりいって安全保障界隈での問題でいうと、タカ派34%、ハト派22%、中間派36%というのがここ5年の安定した属性(コホート分析)だったんですけど、自民党を支持する傾向の強かったタカ派がここ3ヶ月で漸減して31%(前Q比3%減)、自民党支持の割合も63%(前Q比6%減)と、本来自民党が基盤としてきた伝統的な層が安倍政権のやり方を見放しかねない状況になっているのが興味深いわけです。

 もう少し正確な聴き取り調査でもやれば詳細はもっと分かるのでしょうが、ネットパネルとRDDの組み合わせですので、だいたいの傾向は見て取れると思います。

 まあ、安全保障は大事だねっていっている人も、安全保障関連の法律が20本以上変わるよといわれると全部を理解することは難しいし、何がどうなっているのか説明が充分だと考えている人の層も薄くなってて、説明不足に感じている人達から順に、安倍政権を見限り始めているということでもあります。

 政治って、国民に対する説明、コミットメントはとても大事だね、ということが一連のなんとなくの調査でも分かる次第。やっぱ自分の体重も結果にコミットしてコントロールしないと長くは健康を続けられないよね、っていうクソみたいなオチで本当に申し訳ございませんでした。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

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