暑い日が続きますが、私は最近マイコラスの嫁のことばかり考えています。ローレン・マイコラスさんのことです。巨人の新外国人投手のマイコラス。最近、本人よりも美人の奥さん・ローレンさんをめぐる報道が多い。きっかけはサンケイスポーツ。マイコラスが5月28日の西武戦で初勝利をあげると翌日の一面でスタンドで応援する妻の写真を大きく掲載。するとその数日後「仰天オファー 美人妻デビュー 芸能界動く！！」（サンスポ・6月2日）という事態に。

演劇を学び短編映画にも出演したキャリア

　稲川素子事務所が興味を示したという。「バラエティー番組の再現ドラマに出演させたい」という社長の構想も紹介。来日時に「彼女は僕よりも有名になるかも」と夫であるマイコラスは発言していた。というのもローレンさんはその美貌もさることながら大学では演劇を学び、短編映画にも出演したキャリアを持つ。人前に出る気がマンマンなタイプなのだ。さてどうなるか。すると今週こんな記事が報道された。

・「巨人マイコラス妻ローレンさん、美しさの秘訣は水」（日刊スポーツ・7月31日）

　マイコラス嫁、遂にイベントデビューしたのだ。健康食品のPRイベントにゲスト出演。しかしこんな内容の記事もあった。

・「マイコラス美人妻 契約騒動に“怒り”も」（デイリースポーツ・7月30日）

　怒り、というのは稲川素子事務所と専属契約を結んだという報道についてらしい。

《自身のツイッターで「私は誰とも契約してません。何人かとは会ったけれど、それだけの話」と契約報道を否定。それでも騒ぎは収まらず、今月8日には再びツイッターで「日本のメディア、私と仕事をしようと思っている方へ。どうか、稲川素子事務所とは連絡を取らないで！」と大きな文字を使い、怒りをにじませた。》

　いったい何がどうなったのだ？では今回のイベントは誰がブッキングしたのか？

《この日のイベントや、今月上旬に収録された日テレ系「行列のできる法律相談所」（8月放送予定）への出演も、稲川素子事務所が決めたという。》と書いたのはスポーツ報知だ（「マイコ妻」ローレン、芸能界デビュー戦で悩殺ＫＯ・7月31日）。

　ここで想像できるのは、いったん「稲川素子事務所」と仕事をしたが、そのあと何かあったということだ。事務所側はなんと言っているのか。

《この日のイベントにも訪れた同事務所関係者は「ブログでいろいろ記述されているのは承知しています」とし「専属契約ではないですが、こちらが芸能活動の窓口であることに変わりはない。口約束ですが、そういう話も実際にした」と、ローレンの主張と真っ向対立。》（スポーツ報知）

　何かもめている様子。日刊ゲンダイはこんな記事を書いてきた。

・「事務所とモメて契約破談…巨人マイコ美人妻に“厳しい評判”」（日刊ゲンダイ・8月1日）

　ゲンダイは「ギャラが安すぎると稲川社長に激怒。」という一部女性誌の報道を紹介した。日本の芸能界のマネジメント料も、権利意識の高い欧米人なので理解できていない。なので今後はフリーでやっていく、とも。

　多くのスポーツ紙は事務所側のコメントとして「報道された契約トラブルについてはないです」と報道している。真相は当事者しか知らないことだが、面白かった「マイコラス嫁」に関する話題が、いきなりきな臭い方面になったことにしみじみしてしまった。旦那に負けないくらいのキャラがある奥さんはどうしたらよいのか？

　とりあえず「落合嫁」の意見を聞いてみたい。

著者プロフィール

お笑い芸人（オフィス北野所属）

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ！」（ともにTBSラジオ）、「キックス」（YBSラジオ）、「午後まり」（NHKラジオ第一）出演中。近著に「教養としてのプロレス」（双葉新書）。