開幕トップバッターであるBMWチェアマンの転倒に始まり、開幕直後のフォルクスワーゲンによるディーゼル不正問題発覚まで、今年のフランクフルトは、まさに驚きのショーとなった。そして、その取材を通して得た未来への私見をここで述べさせてもらいたい。
■ ショーを賑わせたトレンドは各社SUV
まず、今回のショーの最大のトレンドはSUVだ。ドイツ勢を含む欧州ブランドはもとより、日系ブランドまで、あちこちのブースでSUVのコンセプトカーや新型量産車を目にすることができた。
実のところ、SUV人気はフランクフルトに限ったことではなく、中国やアセアン、インドでも同じだ。もちろん、SUV大国のアメリカは言うまでもない。つまり、世界全体でSUVの地位が高まっているのだ。
その上で今回のショーで思うのは、メルセデスベンツやアウディ/フォルクスワーゲン、BMWといったドイツ・ブランドの用意するSUVは、意外と古典的だなということ。
オフロード走行を想定した本格的四輪駆動へのこだわりが感じられたのだ。
一方で、日系ブランドは、SUVといっても、オンロードを前提にしたような、いわゆるクロスオーバーが主流だ。トヨタも日産もマツダもクロスオーバーのコンセプトである。
もちろん、SUVの本道からいえばドイツ勢が正しい。しかし、世界を見渡すと、求められているのはちょっとだけロードクリアランスに余裕のあるクロスオーバーであったりする。別にFFでも問題ないのだ。