若い世代の読者は、「パジェロ」という車を知っているのでしょうか?
1990年代、日本の景気の盛り上がりと歩調を合わせるように、RV(今で言うSUV)ブームの代名詞として、老若男女を問わず誰もが知っている車でした。 そんなパジェロが、2016年10月、ひっそりとマイナーチェンジを実施しましたので、最新モデルの内容と、歴代モデル及び当時の時代背景を併せて紹介します。 近年、不名誉な話題で世間を騒がすことが多かった三菱ですが、長い年月を掛けて育ててきたパジェロの変遷に、三菱の思いを感じられるかもしれません。
■偉大なオフロードSUVの誕生は1982年1982年。テレビでは「笑っていいとも!」の放送が始まり、街にはストーン・ウォッシュジーンズを履いた若者が街に溢れ、「ウソ~?」「ホント~?」「カ~ワイイ~」という言葉だけで感情表現する少女達が、能天気に「ルンルン♪」と浮かれていた年に、パジェロはデビューしました。
それまでの4WD車=軍用車、山間部や雪深い地域の特殊車両、ごく一部のマニア向け車両というイメージから、都会的なデザインで登場したパジェロは、元来の走破性の高さはそのままに、モデルチェンジまでの10年間で数々のマイナーチェンジを重ねる毎にパワートレーンなどを拡充することで、ジワリジワリと時代の波に乗り、RVというジャンルをけん引していきました。
1980年代の日本といえば、下表のような時代でした。1987年の「バブル景気」という言葉に代表されるように景気は上昇と拡大を続ける時代で、日本全体がフワフワとしたお祭りのような気分で盛り上がっていました。
1982年
初代パジェロ発売。
CDプレーヤー発売。
1983年
東京ディズニーランド開園。
ファミリーコンピュータ発売。
1984年
ディスコ「マハラジャ」が社会現象に。
1985年
おニャン子クラブ大人気。