クルマの心臓部ともいわれる、エンジン。メーカーごとはもちろんのこと、クルマごとに特性が異なるエンジンが用意されています。それでは、このエンジンはどのようにして生まれたのでしょうか。ここではおもにガソリンエンジンやディーゼルエンジン、そしてロータリーエンジンを中心に、その歴史を振り返ってみましょう。各エンジンを代表するパワーユニットについても紹介していきます。
■ 蒸気に代わる、新しい動力源として誕生したガソリンエンジンphoto by GAZOO.com1769年、フランスのニコラ=ジョゼフ・キュニョーの手により人類初の蒸気自動車が誕生しました。しかし、当時の蒸気自動車は重くて一次元的な動きしかできず、代わりになるような新しいモビリティが様々な技術者から考案されていきました。その中でも革新的だったのが、ドイツの発明家、ニコラウス・オットーが開発した4ストロークエンジンです。これは1860年にジャン=ジョゼフ・エティエンヌ・ルノアールが特許を取得したガスエンジンを進化させたもので、軽量・コンパクト・高効率な点が大きな特徴でした。オットーの功績を称え、4ストロークガソリンエンジンは「オットーサイクルエンジン」とも呼ばれています。
「マルチパフォーマンス・スーパーカー」を標榜する日産・GT-Rに搭載されるエンジンが、VR38DETTです。最高出力はデビュー時の2008年モデルで480PS、最新の2017年モデルでは570PSを誇ります。金型成型のアルミニウム鋳造によるクローズドデッキとし、低炭素鋼をプラズマ溶射コーティングしたシリンダーブロックが特徴となります。ターボチャージャーのタービンも専用品が採用されるなど、ほぼすべての部品がスペシャル品。組み立てはクリーンルームで熟練工が手組みで行っています。