採用面接で聞かれることの多い「尊敬する人は?」の質問。定番なので、事前に答えを準備しておきたい項目ですが、漠然としていて、どんな答え方が正解なのかわかりづらいですよね。一体、企業はどんなことを知りたくて尊敬する人を聞くのでしょうか。採用面接に詳しいキャリアカウンセラーの藤井佐和子さんに、企業の思惑や好印象な答え方について聞いてみました。ぜひ参考にして、面接に役立ててください。
■面接官が「尊敬する人」を聞くのはなぜ?
実は、厚生労働省では、採用面接で「尊敬する人」の質問をすることについて「配慮が必要」としています。それでも、企業が「尊敬する人」を聞くのはなぜでしょう。まずは、企業が面接を受ける人の何を知ろうとしているのかについて理解しておきましょう。
◇「尊敬する人」は実は面接で聞いてはいけない!?
厚生労働省では、面接を受ける人のプライバシーに関する質問を面接で聞かないよう配慮すべきとしています。これに当てはまるのが、宗教観や思想、支持政党、そして「尊敬する人」などです。公正な選考を行うため、そういったことで採用の合否を決めるのはNGとされていますが、あくまで「配慮が必要」とされているだけ。面接官が質問することについては、許されているのが現状です。
◇「尊敬する人」の質問から見えるあなたのこと
この質問で、企業側があなたの何を知ろうとしているのかは、以下のようなことです。
☆これまで受けてきた影響
面接をする側は、「尊敬する人」の質問から、履歴書に書かれている過去の肩書きや取得資格だけでなく、内面的なことも知りたいと思っています。たとえば経理経験5年や簿記2級といったスキルを持っている人が、そのキャリアを積む中で、どんな人からどのように影響を受けてきたのか。さらに、その影響をどんな風に自分のプラスにしてきたのか、というような、言ってみれば“内面的な履歴”を探ろうとしているのです。
☆明確なビジョンを持っているか
また、将来、「何ができるようになりたいか」だけでなく、「どのような人になりたいのか」ということを知るためにも、「尊敬する人」の質問が使われます。