部屋が片づかない、家事が億劫、人間関係の悩みもある。だけど、どこから手をつけていいのかわからない。そんな悩みを抱えている人は、まず身の回りの小さな「もやもや」に目を向け、そこから解消をしてみてはいかがでしょうか。
そんな提案をしているのが、アーティスト/イラストレーターの松尾たいこさんです。
松尾さんの新刊『暮らしの「もやもや」整理術』(扶桑社刊)は、普通の片づけ術や整理術ではなく、ちょっとした工夫で日々の「もやもや」を解消し、「心地よく生きる」ためのヒントを教えてくれる一冊。
今回、松尾さんのご自宅で行われたインタビューで「もやもや整理術」についてお話をうかがいました。その前編をお送りします。
(取材・文:金井元貴/新刊JP編集部)
■心地悪さを生む小さな「もやもや」の正体とは? ――本の中にも一部写真が載っていましたが、家の中がシンプルですね。松尾:掃除しやすいですね(笑)
――「もやもや」というのが大きなキーワードになりますが、「もやもや」とは一体なんでしょうか。松尾:なんとなく気持ち悪い、すっきりしない。そういうちょっとした不満を全部「もやもや」と言っていたんですけど、じゃあそれって何だろうと考えてみたら、「自分が1日をスッキリと過ごせない小さな何か」だと思ったんですね。
――「自分が1日をスッキリと過ごせない小さな何か」ですか。松尾:そうです。大きな「もやもや」ってすぐに気付けるじゃないですか。例えば人間関係なら、ご近所さんと気が合わないとか、上司と話していると疲れるとか。でも、それ以外にも気付かない小さな「もやもや」がたくさんあって、そこに悩んでいる小さな自分がいたんですよね。
――確かに小さな「もやもや」は気付きにくいです。どのようにその正体を具体化していったのですか?松尾:朝起きて、スリッパを履いて、でもあんまりデザインが好きじゃないとか、なんか素足に馴染まない…みたいなことってありますよね。あとは、洗面所のタオルの肌触りがゴワゴワするとか、意外とこういう小さな「もやもや」って日常によくあるんです。