12月5日、カナダ当局は中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)を逮捕した。対イラン制裁に違反した容疑で、米当局が孟容疑者の拘束をカナダ政府に要請したことへの回答だ。
孟容疑者はファーウェイ本体で、取締役会の副会長を兼任しており、また創業者である任正非の娘だ。
今回孟容疑者を逮捕したカナダ当局もファーウェイを警戒してきた。ファーウェイの社員がスパイ行為に関与している可能性を指摘してビザを発給しなかったこともある。
「才色兼備の孟容疑者は、ファーウェイ入社から11年のCFO就任まで任氏との親子関係を伏せ、一社員として同社の成長を支えてきた“異色の二代目”です。孟氏は能力・人柄ともに高い評価を受けており、突然の逮捕に今中国では怒りが渦巻いています」(中国ウオッチャー)
ファーウェイは、アリババやテンセントと同じ中国共産党と一体となった企業だ。設立は1987年。人民解放軍の通信部門研究を担う情報工学学校でトップを務めたこともある任正非によって広東省深圳に設立された。日本に進出したのは2005年だ。
人民解放軍との契約関係や、任の軍部出身という経歴、また元妻が共産党幹部の娘であることを踏まえ、米国との間で情報戦が繰り広げられてきた。
「ファーウェイは00年に米国市場に入ってすぐにソースコードを盗んだとして訴訟問題になっている。さらに09年ごろからはNSA(米国家安全保障局)が任正非に対するスパイ工作を開始し、12年に米連邦議会は、ファーウェイと別の中国通信機器大手である『ZTE』(中興通訊)製品の使用を禁止しています。特に連邦職員や公務員、軍人、警察官はファーウェイのスマホ使用禁止、また通信設備の工事、プロジェクトからZTEを排除している。これにより同社は、米国からの半導体輸入が不可能となって、スマホ生産ができず、経営危機に陥っています」(国際ジャーナリスト)
中国は米国に対して大規模なサイバー攻撃を仕掛けてきた。米軍やサイバー安全保障専門家らは中国からの大規模サイバー攻撃を「タイタン・レイン」「オーロラ作戦」と呼び、大量の機密情報や知的財産が盗み出されていることに危機感を抱いていた。
ファーウェイ美人副会長逮捕は「米中インターネット冷戦」への号砲
2018.12.07 22:00
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