40代の人妻を結束バンドで手を縛り「ここに動脈がある、刺したら死ぬぞ」と脅す事件が昨年10月31日に東京都江東区のマンションで発生した。朝、夫を送り出した妻はいきなり部屋に押し入ってきた男に包丁を突き付けられた。その後、首を絞められるなど、絶体絶命の状況に陥ったが、戻ってきた夫に助け出されるというサスペンスドラマのような事件が起こった。
この事件で、住居侵入等の罪に問われているのは大和高則被告(43)だ。
東京地裁で開かれた公判では、出社したはずの夫が、なぜ自宅に戻ってきたのか、という謎が明かされた。
実は、事件当時、別の部屋に娘がいたのである。
「いきなり入ってきた男は包丁を持ち『殺すぞ、静かにしろ』と言ってきました。叫びましたが背後から口を塞がれ、包丁の刃先を突きつけられた。娘に何かあってはならない。私は、別の部屋に娘がいることを男に気づかれないようにしようと思い、また一方で異変に気づかせようと大きな声を上げました」(被害者の調書)
これが功を奏し、異常事態に気づいた娘が父親に連絡した上、ベランダに出て警察にも電話をし、大和被告はすぐに制圧されたのだ。
公判で証人出廷した被害女性は、遮蔽措置がとられた衝立の奥から強く訴えた。
「あなたは主人と娘に感謝してほしいです。なぜなら、同じ大きな罪を犯さなくて済んだからです。主人が取り押さえた結果、これだけの罪で済んだことを忘れないで。一生謝罪と感謝を持ち続けてほしい…」
“同じ大きな罪”というのは大和被告の前科のこと。被告は、今回と同様の手口による強姦致傷などで服役していた過去があったのだ。
当然、今回も強姦目的が疑われ、検察官も「あなたは部屋に入って何がしたかったんですか?」と、法廷でしつこく追及したが、被告は「脅かしたかっただけ」などと話すのみ。
それにしても妻を助けた夫はヒーローである。一生、家族から感謝されそうだが、
「鍵がかかっていなかったのは、旦那さんが忘れ物をして取りに戻った際、ドアの鍵を閉め忘れたからだというんです」(司法記者)
この男、「脅すだけだった」と供述しているが、事件を起こした時間帯が午前7時半ごろとのことから、夫が出勤したタイミングを見計らっての計画的な犯行で、強姦目的だったことは明白だ。
「刺したら死ぬぞ」40代人妻を襲った日常にある恐怖!
2019.02.23 12:00
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