韓国の航空戦力は北朝鮮のそれを圧倒していると言っていいが、航空戦力の中には弾道ミサイルも含まれ、通常弾頭と核弾頭では威力に圧倒的な差がある。だからこそ制空権を米韓軍に握られている北朝鮮は、米韓の頭を超えていく核兵器開発に賭けてきた。それがICBMや核関連施設の廃棄で合意が成立した場合、北朝鮮は“極東アジア最弱国”に転落してしまう。
「北朝鮮は韓国の文在寅政権が熱望した『3・1独立運動』の共同行事開催をスルーしました。南北朝鮮は親密さを増しているように見えますが、北朝鮮国営の朝鮮中央通信などは、韓国が南北対話を進める一方で軍備を増強していることについて口汚く罵っています。北朝鮮は非核化後の極東アジアでの軍事バランスを気にしているのです。北朝鮮はむしろ、韓国より軍事力の整備を急ぐ日本の方がよほど気になる存在でしょうね。ですから中距離弾道ミサイルを東京に向けることに躊躇しないでしょう」(軍事ジャーナリスト)
北朝鮮経済も制裁によって最悪の状況に追い詰められている。
「正恩委員長は何ら具体的な非核化に踏み出さずに2回目の首脳会談開催を勝ち取ったわけですが、それは、なりふり構わずトランプ大統領への『親書攻勢』を仕掛けたことが功を奏したからです。正恩委員長は今30億〜50億ドル(約3300億〜5500億円)といわれる秘密資金が、今年の上半期にも枯渇し始める金欠状態に陥っており、この資金がないと党や軍などの幹部に贈り物などを渡して忠誠を誓わせる統治方法にもほころびが生じます。これが、何より怖いのです」(前出・北朝鮮ウオッチャー)
外貨を稼ぐ輸出力も弱まっている。韓国貿易投資振興公社によると'17年の北朝鮮の輸出額は約17億7000万ドル(約1950億円)で、前年比37・2%も減少し、今年はさらに落ち込む見通しだ。このため国連に対し北朝鮮の代表部は、年内中に食料が140万トン不足し、配給をほぼ半減せざるを得ない状況と“SOS”を出している。
かつての米民主党政権のように、フラフラな北朝鮮をトランプ大統領はまたしても助けてしまうのか。
最悪の経済状況“待ったなし”(2月21日時点)
2019.03.02 06:20
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