セフレ女子の断捨離#夢みるOLの「終わらない恋」のはじめかた

| ハウコレ
セフレ女子の断捨離#夢みるOLの「終わらない恋」のはじめかた



いつもの流れで食事をし、いつもの流れでバーへ行き、いつもの流れでホテルに行く。

3回目の彼とのデートも、ありきたりなルーティーンとなってしまった。同期が主催した合コンで出会ってから1か月足らずで、見事なセフレ化だ。

もうしばらく特定の恋人は作っていないような気がする。忘れた頃にふと連絡が来ては、会って寝る関係の男が常に複数人いて、LINEのトーク一覧を埋める。そんな状況に対してこれといって悩むこともなければ、逆に喜ぶこともなかった。美人で昔からモテてきた美波にとって、これがあまりにも自然な状態なのだ。

いま目の前にいる彼も、美波にとってはそんな複数いる男のうちの1人にすぎない。もしかしたら彼には恋人がいるかもしれないし、美波の他にも同じポジションの女がいるかもしれない。面倒事に巻き込まれさえしなければそれでいい。

「朝まで泊まれないの?明日休みだよね?」ホテルでは彼が当たり前の質問を投げかける。「うーん、ごめん!明日は午前中に親が家に来るんだよね。」美波はいつも適当なウソを並べる。本当は自分の生活ペースを乱されたくないからだ。深入りはしたくないし、されたくない。

いつも通りタクシーに乗り、静かに自宅へ帰る。

■ 



週明け月曜日、同期とランチをしていると突然こう尋ねられた。「美波ちゃんさ、こないだの合コンの時の雄介さんって覚えてる?銀行員で背が高い・・・」その雄介さんというのはまさに金曜日、美波がセフレとして会っていたあの男だ。

「うん、覚えてるよ。一番かっこよかった人だよね?」しらじらしく答える。

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