セフレ女子の断捨離#夢みるOLの「終わらない恋」のはじめかた (5/6ページ)

ハウコレ



「男の断捨離ね・・・。試してみようかな。エリありがとう。さすがアプリで男と会いまくってるだけあるわ(笑)」「だからもう会ってないってば!でもいつもと逆だね。美波が悩んでて、私がアドバイスするなんて」エリと美波は同時に笑う。心の重荷も、友人が笑いに変えてくれる。



夕日を見つめる女性の後ろ姿



次の日から美波はさっそく男の断捨離に取り掛かってみた。男からのお誘いはすべて断って、関係性も緩やかにフェードアウト。空いた時間で、通えてなかったヨガ教室に通ってみたり、自炊してみたりした。自分で自分のために作るご飯も悪いものではなかった。よく覚えていない男や、セフレ関係にあった男のLINEはブロックしてしまった。スマホの通知が少ない生活って、なんて穏やかで静かなんだろう。

そんな生活が3ヵ月過ぎ、美波の心の中からも体の中からも男という要素がじょじょに抜けていった。男がいなくても全然問題なく過ごせている。もともと恋愛なんて私には必要なかったのかもしれない。美波はそんなことまで考えるようになった。



セフレたちとはSNS上でのつながりも排除した。となると、TL上に流れてくるのは地元で暮らす女友達の結婚・出産の報告か、男友達の退職エントリばかり。無の気持ちでFacebookを眺めていたら、1件の投稿に目が留まった。

『【ご報告】この度、新卒からお世話になった会社を退職して、新しい仕事にチャレンジすることにしました!東京進出です!近くの人よろしくお願いします!』

高校の時の男友達だ。付き合ったこともデートしたことも、もちろんヤったこともないが、実は当時からかっこいいいと密かに思っていた。当時お互い他の恋人がいたし、本気で好きになるわけでもなく、普通に同級生の1人として関係性は終わっていた。



東京に来るのか・・・。久しぶりに会いたいな。
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