脳の過剰な活動を抑えることで老化を遅らせることができる(米研究)
2019.10.20 09:30
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カラパイア
Image by 13-Smile/iStock
人間の脳では、ニューロンからニューロンへと数兆もの電流や信号が常に行き交っている。
ハーバード大学医科大学院ブラバトニック研究所が発表した驚くべき研究は、人の長寿の秘訣は、そうした神経活動にあることを示唆している。
『Nature』(10月16日付)に掲載された研究によると、脳の過剰な活動は寿命の短さと関係しているとのこと。その反対に過剰な活動を抑えれば、老化を遅らせることができ、寿命が伸びるのだという。
「脳は寿命と大いに関係があります」と研究著者のブルース・ヤンクナー氏は説明する。「寿命と脳機能はどちらも可塑性があり、変更することができます。」
・寿命と関連する脳の特定タンパク質
今回の研究では、60~100歳で亡くなったが、認知症はない高齢者数百人の健康な脳を検査した。
ここから明らかになったのは、85~100歳の脳では、もっと若くして死んでしまった人の脳に比べて、神経の過活動に関連する遺伝子の発現が少なかったということだ。
長生きした脳には、「REST」と呼ばれる強力なタンパク質が共通して見られた。このタンパク質はストレスや認知症による老化から脳を守ると考えられているものだ。
今回はRESTが、イオンチャネル、神経伝達物質受容体、シナプスの構造成分など、神経の興奮に関連する遺伝子を抑えることが判明した。
・脳の過剰な神経活動が低下すれば寿命がのびる
さらに動物モデルでは、RESTを阻害すると神経活動が増加し、早く死ぬことも確認された。逆に、RESTを促進してやれば、神経活動は低下し長生きする。
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