"Education is a progressive discovery of our own ignorance."
– Will Durant (勉強とは自分の無知を徐々に発見していくことである。)
あまり勉強に熱が入らない大学生も多いのではないだろうか。もしそうなら、かなりもったいない。この連載では、勉強する意味を見出せていない諸君に向けて、文系・理系の様々な学問を探求する「知的好奇人」達からのメッセージをお届けする。ちょっとした好奇心が、諸君の人生をさらに豊かにしてくれることを祈って。
今回お話を伺ったのは、東京大学大学院 数理科学研究科の教授・河東泰之(かわひがし やすゆき)先生です。
2002年には,40歳未満の優れた数学者に与えられる,日本数学会賞春季賞を受賞するなど、数学研究のトップランナーの一人である河東先生に、数学の魅力を伺いました。
数学は別の宇宙にも通じる真理――数学という学問の魅力は何でしょうか?
一つは「100%自分で納得できる」ことですね。
数学は理屈が全て。基本的には、何か道具を使った実験もなく、昔の文献から情報を探してくる必要もありません。自分の頭一つだけ。
自分の理屈だけで物事の答えを導き出し「分かった!」と納得できます。
また、数学など理系の学問で得られるものは、適応範囲が非常に広いことも魅力です。