日本のイカ釣り漁を代表する石川県漁業組合に所属する中型イカ釣り漁船が、1月までの漁期を残しているにもかかわらず、年末で操業終了した。早期打ち切りは3年連続だ。
原因はスルメイカの水揚げ量の激減で、同漁業組合関係者は「北朝鮮の違法操業船が根こそぎ資源(イカ)を取っていっている」と悲鳴を上げている。
北朝鮮は沿岸での漁業権を中国に売り渡してしまい、数年前から新たな漁場を求めて日本の排他的経済水域(EEZ)内で違法操業をしているという。
「2016年ごろから北朝鮮の漁船による違法操業が急増。海上保安庁と水産庁が警告した漁船は、述べ8000隻を超えています。さらに最近は、中国の大型イカ釣り漁船まで排他的経済水域での違法操業をしています。こっちの方が厄介ですね」(漁業情報センター)
イカの世界の総漁獲量は、1980年に136.5万トンで、そのうち日本が半分ほどを占めていた。2015年には総漁獲量431.1万トンに増えたものの、占有率は下がり日本は韓国についで7位。違法操業の影響もあるのか、今では圧倒的に中国が占めているという。
「北朝鮮の漁船は200トン弱だが、中国の漁船は500トン以上で、中には1000トンの大型漁船もあります。しかも、中国船は『2艘引き』という、2隻の船が対になって1つの網を引く手法を使って、根こそぎ資源を持っていってますよ」(漁業関係者)
北朝鮮よりも厄介な中国漁船の違法操業だが、日本の対応は甘い。
「北朝鮮の漁船に対しては、水産庁の取締船が退去命令を出したり、放水したりして退去させる。一方、中国漁船を発見すると、危険性があるからということで日本の漁船が海域から出ていくように指示される。北朝鮮は国交がないから拿捕できませんが、中国とは国交がある。拿捕しないのは納得がいきませんよ」(漁業関係者)
中国の違法漁船に対して毅然たる態度を取らない限り、イカ不漁から脱出できそうにない。
スルメイカ水揚げ量が激減! 原因は中国漁船の違法乱獲
2020.01.24 12:00
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