1月26日夜、イラクの首都・バグダッドにある米大使館の敷地に、ロケット弾が着弾したことが判明した。イラクでは、米軍がイランの革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害以降、米軍施設への攻撃が相次いでいるが、米大使館を直撃したのは初めてとみられる。
フランスの通信社『AFP通信』によると、3発が米大使館の敷地に着弾。現時点では、犯行声明は出ていないと報じている。
米国とイランの全面衝突はいったん回避されていたが、軍事的な緊張が再び高まりつつあるようだ。
恐ろしいのは、米国側はいつイランと戦争になってもいいように、着々と準備を進めているということだ。
「米国は、今年3月上旬に予定していた対ロシア戦に備えるヨーロッパ諸国との合同軍事演習『コールド・レスポンス』を中止しました。ノルウェー政府はその理由を、参加予定の米兵3000人が『イランとの戦闘に振り向けるもようだ』と、明かしています」(軍事ジャーナリスト)
これ以外にも、対イラン戦の準備は急ピッチで進められている。
「インド洋のディエゴ・ガルシア島にある米軍基地には、B−52重爆撃機編隊が緊急配備されています。ここはイランの長距離ミサイルの射程外であり、イランに不穏な動きがあった場合は、いつでも攻撃できる場所でもあります」(同)
ただ、米国が警戒しないといけないのはイランだけではない。今回の米大使館への攻撃に関しては、イラクが関わっていた可能性があるという。
現在のイラク政府は、イラク戦争後に米国が支援してできた政権なのだが、そもそもイラク戦争は、サダム・フセインによるバース党支配の打倒にあった。同党を排除した結果、反イラン勢力(=イスラム教スンニ派)は新生イラクから排除。結果的に新生イラクは、シーア派(イラク人口の6割前後)から構成されることになった。
「イランはシーア派大国なので、当然、イラクに対するイランの影響力は高まったわけです。実際、ソレイマニ司令官は、イラク国内で何の気兼ねもなく反米活動ができていましたからね。
米国が着々と進める北朝鮮、イラク「同時軍事作戦」
2020.02.07 06:00
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