怒り狂った老婆が包丁で!福島県に伝わる世にも恐ろしい昔話「三本枝のかみそり狐」【下】

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怒り狂った老婆が包丁で!福島県に伝わる世にも恐ろしい昔話「三本枝のかみそり狐」【下】

前回のあらすじ 過信は禁物!福島県に伝わる世にも恐ろしい昔話「三本枝のかみそり狐」【上】

「自分は絶対、狐なんかに化かされない!」

そう自信満々で三本枝(さんぼんえだ)の狐スポットへ乗り込んだ彦兵衛(ひこべゑ)は、赤子をしょった怪しい女を見かけます。

こっそり尾行していくと、着物の裾からチラリと尻尾がのぞいており、彼女が狐だと確信した彦兵衛は、女が帰宅した老婆の家へ押し込んで、赤子を奪い取りました。

「こいつは狐で、この赤子はカブか何かに違いない!」

さっそく化けの皮を剝がしてやろうと、赤子を火のついた囲炉裏へ放り込んだ彦兵衛ですが……。

孫を殺された恨みに、老婆が包丁を……

「あぁ、何てことを!」

彦兵衛に取り押さえられた老婆と女は、囲炉裏の中で燃えながら泣き叫ぶ赤子を、ただ見ているよりありませんでした。

「わはは……下手な芝居はよせ。

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