古代ローマ人はてんかん治療のために剣闘士の血を飲んでいた

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古代ローマ人はてんかん治療のために剣闘士の血を飲んでいた

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 古代ローマ人は、公開処刑、動物のハンティング、戦車レース、剣闘士の殺し合いなど、残忍なエンターテイメントを楽しんでいたことで知られている。

 中でも、剣闘士の場合、その血は流すだけではなく、飲み干されるものでもあったというから驚きだ。

 西暦1世紀から6世紀の記録によると、当時の神学者、医学者は、剣闘士の血や肝臓を摂取すると、癲癇を治すことができると信じていたらしい。
・古代ローマの剣闘士

 剣闘士(グラディエーター)は、古代ローマにおいて見世物として闘技会で戦った剣士のことで、闘技場で他の剣闘士や獰猛な野生動物、あるいは捕えられた犯罪者や捕虜と死ぬまで戦った。

 ルールはシンプルで、剣や盾などの基本的な武器で武装し、最後のひとりになるまで戦う。剣闘士は、ローマの軍事倫理や戦闘戦略を示すのに取り上げられることが多く、生き残った者や勝者はなんらかの形で崇められ、大衆芸術や文化で表わされることも多かった。


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photo by iStock

・剣闘士の温かい血がてんかんを治すと信じられていた

 「てんかんは、脳の神経細胞障害で、脳の活動が異常になって発作を引き起こす病気だ。
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