古代ローマ人はてんかん治療のために剣闘士の血を飲んでいた (4/6ページ)

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 彼はこの治療法に医学的な管理機能をもたせるために、ふたつの新たな要素を入れている。

 ひとつは、剣闘士の血液スプーン3杯を30日間、9回投与する。そうすると、不思議なこの治療法の出どころが、科学的根拠のあるものに変わるという。さらに剣闘士の肝臓も効果があるとつけ加えている。


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 ガイウス・プリニウス・セクンドゥス(大プリニウス)も、衝撃的な治療法のひとつではあるが、剣闘士の血はてんかん治療に劇的に効くという考えを踏襲していた。

 ひとつの文献とべつの文献の関係を確かめるのは、歴史的には難しいが、ケルススの文献が、スクリボニウスやプリニウスなど、後に続く人たちの刺激になったことは確かのようだ。

 1世紀の有名な医学者、カッパドキアのアレタイオスの『Treatment of Chronic Diseases』にも、採取したばかりの温かな血は治療薬として使えるとある。

 剣闘士の血を治療に使うことに言及した最後の医師は、ビザンチンの医師、トラレスのアレキサンダーで、西暦535年のことだった。

 12ある彼の医学書の最初にはこう書かれている。

剣士あるいは死刑囚の血にまみれたボロ布を燃やし、その灰をワインと混ぜて、7回飲ませるとてんかんが治る。
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