脳外科手術の始まり。新石器時代のヨーロッパ人は穿頭術で頭蓋に穴をあけたまま歩き回っていた
2024.07.21 22:00
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カラパイア
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新石器時代の人類は、ひどい頭痛や怪我、精神疾患に陥ると、当時の医者がある治療を施した。それが「穿頭術(トレパネーション)」で、これが人類における脳外科手術の始まりだ。
世界中の遺跡に残る頭蓋骨から、そうした患者を治療する医者が遥か昔にすでに存在していたことが知られており、当時の穿頭術はかなり荒っぽく、頭皮を切開し、生きた患者の頭蓋骨に直接穴をあけるというものだった。
イタリアの研究チームがフランスで発見された、当時の穿頭術が行われた頭蓋骨を調査したところ、 穴の直径が最大10cmも開いているものもあり、それでも患者は、その状態で普通に歩き回ったり、その後もけっこう生き延びたという驚きの事実が明らかになったという。
・穿頭術(トレパーネーション)とは
頭痛や精神疾患、怪我を治療するため、生きた患者の頭蓋骨に直接穴を開けて行う治療法で、太古の昔から行われているある種の脳外科手術である。
脳内の悪いものを外へ出すのが目的だというが、根拠のほどは定かではない。開けた穴はふさがずに頭皮を縫合するだけで処置を完了する。現代では多くの国で違法とされている。・新石器時代のヨーロッパ人の穿頭術を調査
イタリア、フェラーラ大学、神経科学科のエマヌエラ ・グアルディ・ルッソ氏ら研究チームは、フランス・パリの人類博物館に所蔵されている8000~4000年前の新石器時代の159の頭蓋骨のうち穿頭術を施されたと思われる穴のあいた41個を分析した。
デジタル側径器を使って開口部の大きさを測ると、平均的な数値は2.95~5.43cmであることがわかった。
中には10cmを超える穴が開けられた例もあり、頭蓋がこれほど大きく壊されたにもかかわらず大半に治癒の痕跡が見られた。
つまり、穿頭手術を受けた患者は実際に術後もしばらく生きていたということだ。
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