再生医療分野で注目を集める幹細胞研究。その可能性に魅了され、化粧品やサプリメントの開発・製造を手がけるパナケア研究所合同会社を設立した代表・春貴政享氏に、起業の経緯と製品開発にかける思いについて話を伺った。
42歳の時に脳梗塞を患い、再発への不安を抱えながら健康と向き合う日々を送っていました。そんな中で出会ったのが幹細胞という希望でした。私たちの身体には本来、組織がダメージを受けた時に失われた組織を補充する「幹細胞」があります。この優れた能力は最先端の再生医療だけでなく、美容の分野でも注目されています。自分自身の体験を通じて、この分野の可能性を深く感じるようになったのです。
幹細胞の中でも、特に乳歯由来の歯髄幹細胞には、サイトカインや再生因子、エクソソーム、細胞外マトリックスなどの成分が豊富に含まれ、増殖能力も高いと研究で報告されています。再生医療や美容分野では、幹細胞の培養液から不純物を取り除いた上澄み液(培養上清)を用いますが、研究によると骨髄や脂肪、臍帯由来の培養上清と比較して、優れた特性を持つことが示されています。ただし、クリニックでの施術は高額で、気軽に取り入れられるものではありません。
「良いものだからこそ、もっと身近なものであってほしい」という思いが強くありました。手にしやすいサプリメントや化粧品という形なら、長く愛用していただけるのではないかと考えたのです。それゆえに、製品開発には妥協を許しませんでした。最もこだわったのは、配合する歯髄幹細胞培養上清の品質です。歯髄は国内の契約歯科医から提供された安心・安全なものに限定し、培養上清の特性をいかに活かせるかを追求した配合レシピや製造手順を開発しました。
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